米Microsoftは、統合開発環境Visual Studioの最新プレビュー版「Visual Studio 17.10 Preview 2」を、3月12日(現地時間)に公開した。
Visual Studio 17.10 Preview 2では、生産性の向上に関連する新機能として、GitHub Copilotを利用してプルリクエストの説明に関する最初のドラフトを生成できるようになったほか、GitHub Copilotによるコミット履歴の説明、Visual Studioエディタ上でのプルリクエストの表示および対処への対応、書式設定への斜体・取り消し線・下線の追加による可読性の向上が行われている。
Windows Formのアウトプロセスデザイナでは、パフォーマンスが大幅に向上し、とりわけプロジェクトの再構築やプロジェクト参照の調整といった、サーバプロセスの再起動やデザイナのリロードをトリガするシナリオにおけるパフォーマンスが向上し、設計時のパフォーマンスが大幅に高まった。
また、ARM64上のVisual Studioでは、新たにSQL Server Developer Tools(SSDT)のサポートが提供されるようになり、SQLプロジェクト、スキーマ比較、データ比較、クエリエディタ、テーブルデザイナといった機能が利用可能になっている。
さらに、Visual Studioインストーラを使用して、マシン全体のコンテキストで以前に読み込まれたMarketplace拡張機能を*.vsconfigファイルにエクスポートできるようにすることで、指定された拡張機能を読み込めるようになった。この新機能は、Visual Studioインストーラを使用した一般的な拡張機能操作(インストール、インポート、エクスポート、更新など)をサポートする、進化の次のステップとなる。
そのほか、System.Diagnostics.Metrics APIを使用して.NETアプリケーションを計測し、状況に関連する重要なメトリクスを追跡可能な.NET Counterプロファイラでは、増分および減分変化の両方で値をリアルタイムで追跡できるUpDown、集計された合計を自律的に管理して、正確な制御のためにカスタマイズ可能なコールバックデリゲートを提供するObservableCounterがサポートされた。また、フィルタフライアウトテスト機能が実装され、タグに基づいてデータポイントを簡単にフィルタできるようになり、適用された組み合わせに従ってサマリビューとスイムレーンビューの両方が動的に調整されるようになっている。あわせて、「Managed Memory」ウィンドウの「Insight」タブでガベージコレクション(GC)インサイトがサポートされるようになり、誘発されたGCのインスタンスを明らかにすることで、アプリケーションのパフォーマンスをより深く理解することが可能になった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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