米Googleは、高速でポータブルなロジックスニペットを記述するのに適したシンプルな式言語(EL式)である、Common Expression Language(CEL)について、よりくわしく紹介するためのWebサイトを、6月18日(現地時間)に公開した。
CELは、Kubernetesなどの有名な製品で採用されており、プロダクトを本番環境の誤った構成から保護するために用いられる。また、Cloud IAMはCELを使用してきめ細かい認可を可能にする。オープンソースであり、オープンに管理されているため、Googleをはじめとする大手テック企業の多くで使用されている。
CELの特徴は以下の通り。
- 高度に最適化された評価
- スタックがC++、Java、Goでサポートされていることによるポータブル性
- 数多くの適合テストによって保証されたスタック間での一貫した動作
- 拡張およびサブセット化のサポート
サブセット化は、予測可能なコンピューティング/メモリの影響を維持するために不可欠であり、CELにのみ存在する。サブセット化によって、最初の製品リリース時に当てはまっていたことが、さらなる機能を拡張する際にも当てはまるよう維持できる。
そのほか、真・偽・エラー・不明なステータスを表現可能な可換論理演算子を使用し、4値論理によって入力の一部セットを評価して、確定的な結果を提供するか、評価を完了するためにさらに情報が必要であることを伝えられる。また、SQLセマンティクスを活用して、SQLへシームレスに変換できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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