クラウドワークスは、同社の運営するクラウドソーシング「クラウドワークス」において、「クラウドワークス上でのAI活用に関する基本方針」(通称:AIポリシー)を策定したことを、7月31日に発表した。
「クラウドワークス」上では、AI関連の仕事の受発注が急増しており、6月時点で40000件以上の仕事が契約されている。また、同社が行っているリスキリング事業「みんなのカレッジ」において、3月に開催したワーカー向けのAI活用講座「AIライティング入門コース」では、定員100名が10日で満員になるなど、業務の遂行でのAI活用の機運が高まっていることがうかがえる。
一方で、AI活用によって意図せず法令に抵触するリスクや、納品物におけるAIの活用範囲に対して、発注者・受注者双方から懸念や不安の声も寄せられている。
こういった状況を受けて、同社はAIを適切に活用してユーザーに安心してサービスを利用してもらうべく、同ポリシーの策定に至ったという。
同ポリシーでは、AI技術はユーザーの仕事を完全に代替するものではなく、「働く」をより効率化して「働く」人々を支援するものと定め、ユーザーがAIを利用して「クラウドワークス」上の業務を行うことを禁止せず、受発注者間の取り決めに委ねる、としている。あわせて、ユーザーや社会の不利益になるような不適切なAI活用や、AIを用いることを不当に貶めることにつながる行為は認めない。さらに、ユーザーが適切にAIを活用して、「AIと働く」未来をつくるべくAIの「利用」と「学習」の機会を提供することを約束している。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です