米IDCは、全世界におけるパブリッククラウドサービスへの支出が2024年に8050億ドルに達し、2028年までにその規模が倍増するという予測を、7月29日(現地時間)に発表した。同期間中、年間支出の伸びはわずかに鈍化が見込まれるものの、5年間の年平均成長率(CAGR)は19.4%に達すると予想されている。
銀行、ソフトウェアおよび情報サービス、小売の3業界は、2024年にパブリッククラウドサービスへの支出額が合計1900億ドルに上る見込みで、それに続く通信、メディアおよびエンターテイメント、資本市場、ヘルスケアプロバイダ、専門および個人サービスが、それぞれ世界全体の支出額の5%超を占めることが見込まれる。
また2028年までに、パブリッククラウドサービスへの支出がもっとも急速に増加するのは、資本市場、ライフサイエンス、保険であり、いずれも約23%のCAGRを達成すると予想している。
さらに、2024年におけるパブリッククラウドサービスへの支出は、SaaSが40%超、PaaSとIaaSがそれぞれ約20%を占めるほか、アメリカは最大のパブリッククラウドサービス市場となり、2024年の支出額は4320億ドル超に達し、西ヨーロッパにおける2024年の支出額は1670億ドル近くとなり世界で2番目に大きな市場になり、アジア太平洋地域(日本と中国を除く)が510億ドル超でそれに続くとの予想を示した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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