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SwiftでiOSとAndroidの両方に向けたアプリを開発、「Skip」のバージョン1.0が公開

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 米デラウェア州に拠点を置くソフトウェア企業Glimpse I/Oは、Swiftで書いたコードをAndroid向けに変換するツールチェーン「Skip」のバージョン1.0を8月14日(現地時間)に公開した。Skipのツールチェーンを利用するには、同社のサブスクリプションサービスの契約を結んで、ライセンスキーを取得する必要がある。そしてSkipを利用するにはmacOS 13(Ventura)とXcode 15、Android Studio 2023、そしてHomebrewが必要になる。

 Skipの中核となるのは、SwiftとSwiftUIで記述したiOSアプリのコードを、KotlinとJetpack Composeを使ったAndroidアプリのコードに変換(トランスパイル)するツールだ。Swift Package Managerで管理しているパッケージを、Gradle向けに変換するツールも用意する。変換後のコードをAndroid Studioでビルドすれば、Androidでそのまま動くアプリケーションが出来上がる。特別なランタイムを付属させる必要はなく、インタプリタに頼る必要もない。

 Skipはまた、iOSのFoundationやObservation、SwiftUIなどのフレームワークをAndroidの機能で再現するライブラリも利用している。このライブラリはオープンソースで開発を進めている。

 サブスクリプションサービスは「Indie」「Small Business」「Professional」の3種類を用意している。Indieは無料で利用できるが、作成できるアプリケーションが1つに限られる。「Small Business」は月額29米ドルかかるが、アプリケーションを5つまで作成できる。Professionalは、月額99米ドルかかるが、作成できるアプリケーションの数に限りはない。

 Glimpse I/Oは、Skipを開発しているMarc Prud'hommeaux氏と、Abe White氏が共同で設立した企業。両氏はこれまでに、Java向けORマッパー「Kodo」(後に米BEA Systemsが買収。現在は米Oracleが提供)や、電子ブックリーダー「Stanza」(後に米Amazonが買収)を開発してきた。AmazonによるStanza買収の後は、Amazonで「Kindle」の開発に携わり、その後White氏は米TwitterでiOSアプリの開発に参加し、Prud'hommeaux氏は「New York Times Cooking」や、音響機器メーカーである米Boseのアプリ開発に協力してきた。その後2023年に両氏は再会し、Skipの開発プロジェクトを立ち上げた。

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