Xdebug&PhpStormで最強デバッグ
実際の処理が書かれている箇所にたどり着くまでには、この記事では詳しく触れていない多くのクラスの流れを追う必要があります。今回、私はそのプロセスを効率化するために、PhpStormとXdebugを活用しました。
PhpStormはJetBrainsが提供するIDE(統合開発環境)で、XdebugはPHPの拡張機能として、PHPプログラマの体験を向上させるさまざまな機能を提供しています。
PhpStormでXdebugを使用してデバッグの設定を行えば、重要な「勘所」がわかっている場合に非常にスムーズにコードの流れを追うことができます。
たとえば、最初の重要なポイントである'.'
の部分を見つけたら、そこにブレークポイントを設定し、コードの流れを追跡することが可能です。
もちろん、これらのツールがなくてもコードを読むことはできますが、OSSの設計は非常に整然としているため、関係するコードが多くなりがちです。まずは大筋の流れを理解し、ツールを活用して時間を短縮しながらクラスを自分で読み進めていくことで、より良いコードリーディングの体験が得られるでしょう。
おわりに
文字列による愚直な検索は、とっかかりを掴む上で非常に有用であり、日々の調査や問題解決にも役立ちます。さらに、コードの流れを追う際には、実際にツールを動かしながら確認することが強力な手段となります。
ぜひ、興味を持って普段使っているツールのコードを実際に読んでみましょう。
繰り返すことで、数多くあるクラスの中で「どこで何が行われていそうか?」「このクラスが鍵になるのではないか?」といったポイントを見極める力も養われます。
良い設計や美しい設計の基本的な処理は共通しているところも多く、色々なフレームワークを読むことによって、基本的な設計が理解できたりコードを読む力が向上します。
また「わからない挙動があったときに内部ソースを読む」というスキルも身につきます。
そして、この経験を活かして、特定のテーマを設定し、体系的にまとめて発表するのも良い方法です。
自分の学びを発表することで、他の人にも役立つ情報を提供できるかもしれません。興味を持って取り組んでみてください。
PHPカンファレンス2024 実行委員より
2024年12月22日(日)に開催される日本のPHPコミュニティの最大のお祭り「PHPカンファレンス2024」は、スポンサーも順調に集まりつつあり着々と準備が進んでいます。さてこのようなテックカンファレンスでは、発表を行う登壇者も一般から広く公募されるのが通常です。門戸は誰にでも開かれており、応募多数の場合は公正な審査により発表者が選ばれます。PHPカンファレンス2024でも、先日発表者の募集が開始されました。
応募締切は9月7日(土)です。カンファレンスの発表経験によってエンジニアとして成長した人たちもたくさんいます。腕試しの気持ちで発表に挑戦してみるのはいかがでしょうか。みなさんの応募をお待ちしております。