KandaQuantumは、同社の提供している要件定義システム生成AI「Babel」の「要求概要生成」部が、最新の「OpenAI o1」モデルに対応したことを、9月13日に発表した。
今回の「要求概要生成」部における「OpenAI o1」モデルへの対応によって、日本語における要件定義書の生成・修正の分野において、これまでトップだった「Claude 3.5」を上回る性能が実現する。
ただし、「要求概要生成」を除く他の部分はすべて「Claude 3.5 Sonnet」を利用するとともに、現在「OpenAI o1」は1分あたり20アクセスに制限されているため上限に達しやすく、アクセスが集中して動作しない場合のリカバリプログラムを、現在実装しているという。
「OpenAI o1」で用いられている「GPT o1」は、人間の博士レベルの思考力と高いコーディング知識を有しており、高度な思考力によってより詳細な要件定義書を作成できる。また、問題を解決する際に思考の連鎖を使用することで、複雑な要件を細分化して処理するため、要件定義書の内容が論理的で一貫性のあるものとなる。
「Babel」およびその心臓部である「Zoltraak」は、以下のような特徴を備えている。
- 要件定義プログラミング:自然言語による要件記述から直接実行可能なコードを生成
- 自動要件定義生成:顧客の要望やビジョンを入力するだけで、Babelが詳細な要件定義を自動的に作成
- 自律的システム構築:生成された要件定義に基づき、Babelが独自にシステムを設計、開発
- グラフ型空間コンピューティングによる視覚的な開発体験:2D、3D空間内でシステム構造を可視化し、直感的な操作が可能
- 並列実行マルチAIエージェント:複数のAIエージェントが並列で作業を行い、効率的にシステムを構築
- 高い柔軟性と拡張性:さまざまな業界や規模の企業に対応可能
- 開発期間の大幅短縮:1人月規模の開発、150ファイル近くの生成を2、3分で完了
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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