米Anthropicは大規模言語モデル(LLM)「Claude 3.5 Sonnet」を改良し、さまざまな面で能力を向上させたと10月23日(現地時間)に発表した。
Anthropicの検証では、今回の改良で特にコーディングの能力が向上したという。ベンチマークプログラム「SWE-bench」で確かめたところ、改良前のスコアは33.4%だったが、改良後は49.0%まで向上した。この値は、現在各社が公開しているすべてのLLMと比較しても最高の値であり、OpenAIの「o1-preview」さえも上回るという。
また、今回の改良でGUIを通してPCを操作する機能がパブリックベータとして加わった。PCが起動して操作可能になっているところで、やってほしいことをプロンプトで伝えると、その通りの操作を再現してくれる。面倒な作業を何度も繰り返さなければならないときなどに便利な機能だ。ただしAnthropicはこの機能について、まだ実験的なものであり、エラーも多く発生するとしている。そしてこの機能はAPIを通して利用することも可能だ。
そしてAnthropicは同日に、より軽量のLLM「Claude 3.5 Haiku」も改良して、各種能力を向上させたと発表している。特にコーディングの能力が向上し、ベンチマークプログラムによる検証ではOpenAIのGPT-4oをもしのぐ成績を残しているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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