米Google Cloudは、Vertex AI上に構築されている「Translation AI」をアップデートしたことを、11月21日(現地時間)に発表した。
Translation AIは、Translation API BasicとTranslation API Advancedの2つのサービスで構成されている。Translation API Basicは、高度なニューラル機械翻訳(NMT)モデルを使用して言語を瞬時に検出し、テキストを翻訳できる翻訳機能に不可欠なツールキットであり、チャット会話、短い形式のコンテンツ、スピードと一貫性が重要なシナリオに適しており、Translation API Advancedは、ドキュメント全体を処理してバッチ翻訳を実行し、カスタム用語集を使用して用語の一貫性を維持する。
今回のアップデートでは、対応言語が広東語、フィジー語、バリ語を含む、189言語に拡大された。また、5つの例だけで翻訳のトーンやスタイルをカスタマイズできるほか、最大30000の例を使用して高い精度を実現している。また、Translation API Advancedでは、翻訳ユースケースの複雑さに基づいてモデルの選択が可能になった。さらに、独自の評価基準を選択でき、AIモデルとアプリケーションがユースケースにどの程度適合しているかが明確にわかる、生成AI評価サービスが追加されている。
翻訳サービスの提供にあたって、多くのベンダーは強力な翻訳と簡単な実装のどちらかを提供している一方、Translation AIではVertex AIによる迅速なプロトタイピングや、既存のワークフローに統合された本番環境に対応するAPI、コーディングなしでのカスタマイズ、Vertex AIによる完全な制御によって、その両方を実現する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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