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ガートナー、ITインフラ運用組織はビジネス成長に貢献する運用トランスフォーメーションが必要であると発表

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 ガートナージャパンは、ITインフラ運用組織はビジネス成長に貢献する運用トランスフォーメーションが必要であるとの見解を、11月21日に発表した。

 同社が、国内の従業員500人以上の組織において、IT運用(オペレーション)に関わっている人を対象に、現在の職種からのキャリアパスについて尋ねたところ、自身のキャリアパスに何らかの不安や不満を抱えている人が半数超に達している。

 さらに、キャリアパスに不安がある、異動、転職を考える具体的な理由としては(複数回答)、2023年に実施した調査と同様に、「他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い」(65%)、「重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない」(60%)、「新しい技術に触れる機会がない」(57%)が上位を占めた。

 企業がDXを実現するには、IT部門全体で顧客(ビジネスやユーザー)への貢献を推進して、ITサービスの開発をアジャイル型で行う必要がある。一方で、実際にそれを行っているのはIT部門内の一部署やDX部門など一部に留まり、インフラストラクチャ/オペレーション(I&O)部門は対象外という場合がみられる。

 IT運用を推進するI&O部門は、従来のレガシーシステムを中心としたモノリシックなシステムの拡張や更改を、ウォーターフォール型のプロジェクトとして進めることを得意としている。ウォーターフォール型で構築されたシステムは、開発と運用を明確に分けており、運用者はこうしたシステムの運用・保守を定められた手順で「守る」ことがおもな業務となるため、ビジネスから変化や変更を求められる開発者と、しばしば対立することになる。

 同社は、ITインフラ運用人材が慣れ親しんでいるI&O領域で、DevOpsアプローチをベースに企業のビジネスに資するプラットフォームへと転換するには、IaCやPaCなどに代表されるようなソフトウェアエンジニアリングのスキルと手法の獲得を推奨する。また、開発チームのニーズに対してインフラストラクチャを提供する、インフラストラクチャプラットフォームエンジニアリングチームへの転換が求められている。

 インフラストラクチャプラットフォームエンジニアリングチームは、クラウドを含む社内外のインフラストラクチャリソースを選択(キュレーション)して、開発チームにプラットフォームとして提供する役割を持つ。開発チームから要件を聞いて、測定でき、目に見える価値をエンドユーザーに返すフィードバックループを提供することによって、デジタルサービスを実現するプラットフォームが構築される。プラットフォーム化することで、開発者が簡単にインフラプラットフォームを使えるようになり、開発の生産性向上ならびにビジネス成長に直接寄与することが可能になる。

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