リモラボは、フリーランスによる生成AIの活用度や生成AI活用に対する課題の調査を目的に、ネットエイジアのプラットフォームに登録しているフリーランス400名、およびリモートワーク実践スクール「リモラボ」の受講会員であるリモラボメンバー540名を対象に実施した、「フリーランスの生成AI活用実態調査2024」の結果を、12月23日に発表した。同調査は、10月19日〜24日の期間に行われている。
リモラボメンバーを除く調査対象者に、仕事での生成AIの活用度を尋ねたところ、「業務内で有効活用しており、日常的に使用」と「部分的に取り入れて時々使っている」を合わせた割合は14.3%に留まり、「試してみたことなどはあるが、あまり活用できていない」は12.3%、「使ったことがない」は73.5%と、フリーランスへの生成AIの浸透度が低いことが明らかになった。
調査対象者のうち、リモラボメンバーの生成AI活用度をみると、「業務内で有効活用しており、日常的に使用」と「部分的に取り入れて時々使っている」を合わせた割合が75.4%に達している。
一方で、生成AIを活用している人を年代別でみると、リモラボメンバーを除く調査対象者、リモラボメンバー共に大きな差はなかった。
リモラボメンバーを除く調査対象者のうち、業務内で生成AIを活用していると答えた人に、活用している業務領域を尋ねた質問(複数回答)では、「文章作成や校閲」(63.2%)がもっとも多く、以下「資料作成」(26.3%)、「カスタマーサポートやメール対応」(15.8%)が続いている。なお、上位3領域はリモラボメンバーでも同様だった。
利用している生成AIとしては、「ChatGPT」が他を大きく引き離して最多となっている。
生成AIの活用度について、「試してみたことなどはあるが、あまり活用できていない」「関心はあるがまだ使ってみたことはない」「そもそも関心がなく使ったこともない」と答えた人に、まだ生成AIを取り入れていない/活用できていない理由を尋ねたところ、「生成AIを使う必要性を感じない」(57.7%)がもっとも多く、「自分には難しそうと感じている」(15.7%)、「生成AIに興味・関心がない」(8.7%)と合わせた割合は8割超に達した。一方で、「活用方法や操作方法が分からずにつまずいている」(9.3%)という回答もみられる。
生成AIに対して感じている課題としては、「情報漏洩や不正使用などが不安」(27%)が最多となり、「生成AIについて学べる機会がない」(26.3%)がそれに続いた。
そのほか、生成AIに対して感じている課題について自由に答えてもらったところ、「生成AIの安全性」や「生成AIの精度に対する疑問」を危惧する回答が多く寄せられている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です