米GitHubは、1月10日(現地時間)付の公式ブログ投稿において、オープンソースの分散型バージョン管理システムであるGitの最新バージョンとなる、「Git 2.48」のおもな新機能や変更点について紹介している。
Git 2.48では、順序の変更、コミットメッセージの変更、および実際の内容変更を含む、2つのコミットシーケンスを比較するためのrange-diffコマンドと、さまざまなdiff関連コマンドで、Gitがマージで停止した位置と、マージに記録されている内容との差分を表示する--remerge-diffが統合され、--remerge-diffがrange-diffコマンドのオプションとして指定できるようになった。なお、今回の変更に付随して--remerge-diffに長年残されていたバグが修正されたという。
さらに、Git 2.34の頃から積み重ねてきた努力が実を結び、Git 2.48ではリークチェックを有効化した状態で、テストスイートを正常に実行可能になった。その結果、テストインフラストラクチャの多くが削除され、簡素化されている。
そのほか、GNU Makeでのビルドの代替として、新たなビルドシステムであるMesonをサポートした。MesonのサポートはMakeでのビルドと比較して強力ではないものの、Makeよりも使いやすく、Makeをあまり使ったことがない人にとってもアクセスしやすい。また、広範なIDEをサポートし、ツリー外ビルドとクロスプラットフォームビルドもサポートしている。
なお、Gitは当面の間Mesonに加えてMakeおよびCMakeのサポート、およびAutoconfのサポートを継続する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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