エクセルソフトは、米Prediction Guardと販売パートナー契約を締結して、データプライバシーとセキュリティを重視した生成AIプラットフォーム「Prediction Guard」の販売を、3月12日に開始した。
Prediction Guardは、Meta Llama 3、Neural-Chat-7B、DeepSeekをはじめとする最先端のオープンソースLLMを自社プラットフォーム上でホスティングしつつ、利用しやすいAPIを通じてプライバシーを保護するための、独自の入力検証(プロンプトインジェクション攻撃の検出、個人情報のマスキングなど)と、出力検証(事実性や有害性のチェックなど)をシームレスに統合する生成AIプラットフォーム。
同プラットフォームの導入によって、LLMの精度、データのプライバシーとセキュリティの確保といった、生成AIを活用したアプリケーションやソリューション開発において、多くの企業が抱える悩みを解消する。
Prediction Guardのおもな機能は以下の通り。
- モデルの自己ホスティング:Meta Llama 3、Neural-Chat-7B、DeepSeekといったもっとも人気なモデルを任意のインフラストラクチャでプライベートに実行できる
- セキュリティチェック:プロンプトインジェクションやモデルのサプライチェーンにおける脆弱性といった、AI開発の新たな脅威から企業を守る
- AIツールとの統合:開発者はデータを任意のネットワーク内に保持しつつ、LangChain、LlamaIndexコードアシストといった最適なAIツールと統合できる
- プライバシーフィルタと出力の検証:ハルシネーション(誤情報)や有害な出力、個人情報(PII)の漏洩を未然に防ぐ
今回の販売開始にともない、エクセルソフトは日本初のPrediction Guard販売パートナーとして、データプライバシーとセキュリティを重視したAIサービスの開発や最適化といった、Prediction Guard導入を日本語で支援していく。
なお、Prediction Guardは年間サブスクリプションの製品となり、料金はインフラストラクチャ、利用期間、サポートサービスの利用有無などに応じて個別に設定される。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です