アイルランドのEqual1社は、3月16日、世界初となるシリコン量子サーバー「Bell-1」を発表した。
Equal1は、アイルランドを拠点とする量子コンピューティング企業。
同社が開発した最新の量子サーバーBell-1は、HPCクラスの環境に直接導入できるように設計されている。GPUサーバーと同等のコンパクトさで、ラックマウントも可能。
Bell-1はわずか1600Wの電力で動作するため、通常の電源ソケットに接続するだけでよい。動作温度は0.3ケルビン(-272.85°C)で、自己完結型の低温冷却が備わっているため別途極低温冷却システムを用意する必要がない。
Equal1のCEOであるJason Lynch氏は、ブログポストの中で「Bell-1は、量子コンピューティングの導入・活用におけるパラダイムシフトを象徴している。われわれは量子テクノロジーを研究室から実世界の環境へと持ち込み、イノベーションの原動力とする。これは量子コンピューティング2.0の幕開けである」と述べている。
Bell-1は2025年上半期に出荷予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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