Cloudflareは、6月26日、ビデオ通話アプリケーション「Orange Meets」にエンドツーエンド暗号化を実装し、オープンソース化したことを発表した。
このエンドツーエンド暗号化には、IETF標準のグループ鍵交換プロトコル「Messaging Layer Security」(MLS)が使用されている。
この汎用的な実装はクライアント専用のため、あらゆるWebRTCインフラストラクチャで使用できる。
Orange MeetsはCloudflare Workers上に構築されており、データプレーンとして同社の「Cloudflare Realtime Selective Forwarding Unit」(SFU)を使用している。
Orange Meets Serverが、どのユーザーがどのビデオ通話(ルーム)に参加しているか、ルームの状態を把握し、参加者の参加や退出、ミュート解除など、ルーム内の変更が発生すると、その変更をルームの全参加者にブロードキャストする仕組み。この新たな「指定コミッター」(designated committer)分散アルゴリズムは、境界付きモデルチェッカーで検証され、エッジケースを適切に処理できることが検証されている。
Orange Meetsは、公式サイトまたはGitHubのオープンソースリポジトリから利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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