Beyond the code. AI時代の彼方にある未来のエンジニア像
変化への適応力を磨くには、環境の考慮も重要だ。そこで松本氏は、シンプレクスの取り組みを紹介しつつ、環境面でのポイントを3つ紹介した。
1点目は、チャレンジを推奨する組織に身を置くことだ。
自分が変化したいと思っても、保守的な組織だと身動きが取れなくなってしまう。もしそのような環境に身をおいているならば、チャレンジを推奨する環境に移るのも選択肢に上がるだろう。
松本氏は、シンプレクスの文化を「流れるプール」と表現する。メンバーがそれぞれの強みを活かし、安定した業務の遂行に専念すれば、業績は向上し、炎上リスクも抑えられるだろう。しかしその一方で、組織は次第に硬直化し、イノベーションが生まれにくくなる。だからこそ、同じポジションに安住するのではなく、常に一つ上のポジションや、より難易度の高い仕事に挑戦すべきだというのが、「流れるプール」の意味だ。「社長から若手メンバーに至るまで、この価値観を共有しているからこそ、自然とチャレンジや成長が促される」と、松本氏は言う。
2点目は、ビジネスと地続きの柔軟なキャリアパスを持つことだ。
エンジニアの仕事はもはや、エンジニアリングの領域だけに留まらない。ビジネス領域も手掛けられる環境であれば、汎用的なスキルを磨くことができ、キャリアの可能性も大きく広がる。同社にはマネジメント・テック・コンサルなど多様なキャリアパスが用意されている。松本氏自身のように、エンジニアリングとビジネスを行き来する人材も多いなど、柔軟性のあるキャリアパスが特徴だという。
そして最後に、組織自体が変化に適応していることが大切だと話す。
組織が大きな変化に対応できなければ組織ごと沈む恐れがある。新しい技術トレンドへのキャッチアップを続けている組織に身を置くことが重要だ。同社も、Web3、生成AI、量子コンピューティングといった新たな技術潮流に、組織として積極的に取り組んでいるという。
締めくくりとして松本氏は、生成AIの登場によって変化がさらに加速している現状について、自身の考えを語った。オードリー・タン氏の言葉を引き合いに出しながら、かつてコンピューターやプリンターが人の職業を指すものから機械を指すものへと変化したように、プログラマーも同じ道を辿るかもしれないという。そしてエンジニアの仕事もまた、今後も変化し続けるものであり、その先には、今は存在しない職種の姿が垣間見えるかもしれない。AIに限らず、コントロールできない大きな変化に適応し続ける必要があると、松本氏は強調する。
「エンジニアがコードを書くことだけに専念する時代は終わりつつあります。変化の波を味方につけながら、新しい時代のエンジニア像を開拓しましょう。Beyond the Code, Beyond the Engineer.」(松本氏)
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