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Infragistics NetAdvantageチュートリアル(AD)

Infragistics Application Styling Framework - 1 魅力的なアプリケーションとは

Infragistics NetAdvantageチュートリアル その7 - AppStylist 1

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Infragisticsは、Application Styling FrameworkやNetAdvantage AppStylistといったツール/技術を提供することで、開発者が表現力豊かなユーザーエクスペリエンスを容易に作成したり、プロがデザインしたスタイルセットを簡単に適用したりできるように力強くサポートします。本稿では、アプリケーションスタイリングについての概要、必要性について紹介します。

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はじめに

 インフラジスティックスは、Application Styling Framework(ASF)やNetAdvantage AppStylistといったツール・技術を提供することで、開発者が表現力豊かなユーザーエクスペリエンスを容易に作成したり、プロがデザインしたスタイルセットを簡単に適用したりできるように力強くサポートします。

 本稿を通じて、アプリケーションスタイリングの概要と必要性、そしてインフラジスティックスがこのニーズにどのように取り組んでいるのかを理解いただければと思います。

 「AppStylist for Windows Forms」と「AppStylist for ASP.NET」の両ツールは、NetAdvantage for .NET開発者ツールの一部として、弊社のWebサイトからダウンロードできます。

アプリケーションスタイリングとは

 これまでは、開発者がビジネス用途のアプリケーションを作成するとき、どのような事業データ(例えば四半期の売上)を提示するのかを選択し、4列リスト表示など、各業務に適したユーザーインターフェイス(UI)コントロールを選択するだけで十分でした。

 しかし、Windows VistaのAeroのような技術的進歩によって、ユーザーがインターフェイスに求める水準が高まってきています。アプリケーションはこれまでよりも使いやすく、アクティブで、魅力的でなければならなくなったのです。

 組織や製品のブランド化に対するビジョンを体現させるのは、グラフィックアーティストと呼ばれる人々です。アプリケーション開発者は開発フレームワークやコーディング作業の経験があるのに対して、グラフィックアーティストは、開発されたアプリケーションをユーザーフレンドリで、魅力的かつインタラクティブ性が高く、さらに一貫性のあるものとさせるためにスタイリングを完成させる能力を持っています。

 従って、優れたユーザーエクスペリエンスの構築では、2つの明確なスキルの必要性が高まっています。

  • アプリケーション開発者は、要求が厳しいビジネス要件に対して厳格なオブジェクト指向アプリケーションを構築できること。
  • グラフィックアーティストは、印象的に、またブランドを高める最大の影響力を持たせて、ユーザーにビジネス情報を配信するための創造的な才能を持っていること。

 現在のプレゼンテーションレイヤ開発の課題は、両者の専門性を製品に対して効果的、効率的に適用する方法が限られているという点です。

デザインは一度で、どこにでもスタイル

図1 - 4つの異なるスタイルを持つアプリケーション
図1 - 4つの異なるスタイルを持つアプリケーション

 上の図は作成した販売員管理アプリケーションに、あらかじめ選択しておいたスタイルセットに基づいて、4つの異なるスタイルを設定した例を表しています。

 社外、社内の両方で使用するためのシステムを開発する場合、アプリケーションスタイリングは、アプリケーション全体にわたるブランドの整合性を確立します。社内では労働者の生産性を高めるために一つのアプリケーションから次のアプリケーションへの学習曲線を最小限にする手助けとなり、社外ではブランドアイデンティティを発信する手助けとなります。多くの異なる顧客にアプリケーションを販売する場合、インフラジスティックスのASFとAppStylistを使用することにより、再スタイルの作業に煩わされることなく顧客にブランディングと生産性のメリットを提供できます。

ASFおよびAppStylistが組織にとって重要な理由

 インフラジスティックスのアプリケーションスタイリングツールは、グラフィックアーティストとアプリケーション開発者の架け橋となり、両者にとって効果的、効率的、そして容易な共同作業を可能にします。ASFは開発者の領域とデザイナーの領域をはっきりと区別します。両方の専門領域の責任を区別することで、作業の交換や専門領域以外の作業を行う傾向を最小限に抑制し、効率を最大限に維持できます。

 いずれの専門領域も他の専門領域へ関心を持つ必要はありません。例えば、グラフィックアーティストはアセンブリから組み込まれたビットマップリソースのロード方法について考える必要はなく、アプリケーション開発者はマウスオーバー効果のデザインに関心を持つ必要はありません。業務の重複を削減することにより、開発者とデザイナーはそれぞれの作業に集中できます。

 禅の哲学の原則は、重圧、葛藤、苦しみを感じる場合は何かの誤りがあるというものです。アプリケーションのデザインが大変な作業であることは否定できませんが、組織の目標に適合した作業であるべきです。ツールやアーキテクチャの制限を乗り越える作業はエネルギーの浪費です。アプリケーション開発者はなじみのあるNetAdvantage for .NETツールを使って、統合開発環境のVisual Studio .NET内で作業を行い、グラフィクアーティストはInfragistics NetAdvantage AppStylistのデザイナー指向のツールを利用できます。このように、すべてのメンバーは、スムースに作業することが可能となります。

 あらゆる組織がソフトウェア開発業務の近代化という課題に直面しています。組織は以下の点についての解決方法を模索しています。

  • 企業、アプリケーション、および顧客のブランド化
  • 増加するスタイルライブラリの管理と再使用
  • ユーザーおよび市場の高まる期待への十分な対応。
  • さまざまなスキルセットを持つ多くの専門分野にわたるチームでのプレゼンテーションレイヤデザインのコーディネート

 インフラジスティックスのアプリケーションスタイリングツールは、これらの課題を解決し、あなたの組織を競合他社よりも優位にします。

デザインの目標

 プレゼンテーションレイヤ開発では、開発者とデザイナーといった専門性に特化した人材で構成されていますが、ベンダーから入手できるデザイナー向けツールの不足が問題となっていました。インフラジスティックスはこの問題に対して革新的なソリューションを提供することを目標としました。

 過去のツールは開発者の役割に偏って焦点が当てられていましたが、インフラジスティックスは「アプリケーションスタイリングツールがグラフィックアーティストに提供するエクスペリエンスを推進する」という任務を、我々のデザイン専門チームに課しました。彼らの意見を受け、開発チームは、以下のデザイン目標を実現しました。

開発とスタイリングを分離

 Infragisticsアプリケーションスタイリングツールは、視覚的デザインとコード開発を分離します。これによって、アプリケーション開発者とグラフィックアーティストは、互いに待機したり干渉したりすることなく、並行してそれぞれの作業に従事できるようになりました。

 そのためアプリケーションのスタイリングに対し、実行コードを再ビルドおよび再配備を行わずに変更することを容易にしました。

ビジュアルデザイナー用のツール

 NetAdvantage AppStylist for Windows FormsおよびNetAdvantage AppStylist for ASP.NETツールは、プログラミング言語や.NET Framework SDKへの深い知識を必要としません。グラフィックアーティストが快適に作業するための視覚的環境を作ることを目的としています。これらのツールは視覚的であり、グラフィックアーティストがアプリケーションの外観をデザインし、すべてのアプリケーションで企業のブランドを確立し、組織のスタイルライブラリ アセットを保持することを支援します。

アプリケーション内にスタイルツールを組み込む機能

 スタイルツールをWinFormsアプリケーション内に組み込む方法を提供し、実際のアプリケーション自体の中でのスタイル設定を可能としました。実行コードを再ビルドおよび再配備することなく、スタイリングのカスタマイズ方法を提供できます。

ワンポイントのアプリケーションスタイルの管理

 開発者が個々のコントロールで大規模な変更を行うことなく、アプリケーションのエンドユーザーが、ルックアンドフィールをインタラクティブに変更する方法を実現しました。

類似した要素のスタイリング

 AppStylistは「似た」要素のスタイリング方法を提供します。個々のコントロールへの設定のみならず、共通のUIロールを設定することにより、複数のコントロールに跨った設定を可能としました。

 例として共通のヘッダスタイルの設定を行うことでグリッドの列ヘッダ、リストのヘッダ、ツリーの列ヘッダなどそのロールに属しているすべてのコントロールのヘッダの外観設定が統一されます。

タイプによるターゲットコンポーネント

 ASFは特定のコントロールタイプに対して共通の外観を設定することを可能としました。例えば、AppStylistでグリッドコントロールタイプの外観設定を行うとすべてのグリッドの外観が統一されます。

ターゲット個々のインスタンス

 Infragisticsコントロールでは、個別のインスタンスがその外観に異なるスタイルセットを使用できるプロパティを持っています。その結果、デザイナーはグリッドに対して特定のスタイルセットを、他のコントロールに対しては別のスタイルセットを選択することができます。

実行速度とメモリフットプリントへの影響を最小限にする

 ASFに必要なインフラストラクチャは、アプリケーションの実行速度やメモリフットプリントへの影響を最小限にとどめます。

標準ベースのシリアル化

 スタイルライブラリのすべての設定は、業界標準のシリアル化フォーマット(XMLおよびCSS)に準拠しています。このためグラフィックアーティストはこれらのフォーマットをサポートする補足的なツールを使用できます。一方、アプリケーション開発者は動的にアプリケーションを再スタイルすることができます。

Infragisticsオブジェクトモデルとの共存-プロパティ設定なし

 ASFはInfragisticsコントロールのオブジェクトモデルと共存し、コントロールに対して一切プロパティを設定しません。代わりにWindows Formsアプリケーションでは、スタイル設定をコントロールの設定と結合します。Webアプリケーションでは、CSSとして外観を設定します。

柔軟な外観の解決

 アプリケーションスタイリングツールには、外観設定の際の優先順位に対し柔軟性があります。例として、アプリケーション開発者はスタイルセットを操作することなく、「フォントサイズを大きくする」といった要望に応えることができます。

 同様に、外部スタイルシートにより!importantトークンでマークされたCSSスタイル規則を追加することで、フォント設定を簡単に上書きできます。

まとめ

 今回はアプリケーションスタイリングについての概要、必要性、そしてインフラジスティックスがApplication Styling Framework(ASF)およびNetAdvantage AppStylistにて目指し、実現したものを紹介しました。

 次回は実際にAppStylist for Windows Formsを用いて、アプリケーションスタイリングの紹介を紹介したいと思います。

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https://codezine.jp/article/detail/2489 2008/08/06 10:55

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