ビルド環境のセットアップ
簡単な方法
- サンプルの「BuildSolution.zip」を「c:\projects」に展開
- サンプルの「devtools.zip」を「c:\devtools」に展開
これで、準備は万端です。まず必要なのは、これらのツールをインストールすることです。これらのツールは、(必須ではありませんが)たとえば「c:\DevTools」のような場所にまとめておくことをお勧めします。
本稿では、さまざまなパッケージをまとめたdevtools.zipを用意していますが、ここでこれらのツールをインストールし、適切に設定する必要があります。このzipファイルを「c:\devtools」に展開すると、サンプルを見ることができます。手順は次のとおりです。
パッケージのインストールと展開
- NAntをダウンロードし、「c:\devtools」に展開します。
- NantContribをダウンロードし、「c:\devtools」に展開します。
- nunitをダウンロードし、「c:\devtools」にインストールします。
- NDocをダウンロードし、「c:\devtools」にインストールします。
- FxCopをダウンロードし、「c:\devtools」にインストールします。
- CCNetをダウンロードし、「c:\devtools」に展開します。
NAntContribをNantに追加する
- 「c:\devtools\nantcontrib\bin」にあるファイルをすべて「c:\devtools\nant\bin」にコピーします。
ソリューションのビルド
ビルド環境のセットアップが終わった後は、ビルドする対象が何か必要です。ここではまず、WinFormsというアプリケーションと、クラスライブラリを1つ作成しましょう。ここで、今回はC#を使うことにしました。この言語には、XMLのコメント機能が組み込まれているからです。VB .NETを使っている場合でも、便利なパッケージがいくつかあります。VBCommenterとVB.DOCをよく調べてみてください。
一貫した命名システムを使い、すべてのソリューションが「c:\projects」ディレクトリにあり、個々のプロジェクトがソリューションディレクトリ内の、それぞれのサブディレクトリにあるという状態を保ってください。こうすれば、ファイル構造は次のようになります。
C
+-- projects
+-- ソリューション
+-- プロジェクト1
+-- プロジェクト2
ソリューションの作成
- VS .NETを開き、BuildingSolutionという名前で新しいソリューションを「c:\projects」に作成します。
プロジェクトの作成
- BuildingUIという名前で、新しいC#のWindowsFormsプロジェクトをソリューションに追加します。
- BuildingBLという名前で、新しいC#のクラスプロジェクトをソリューションに追加します。
コードの追加
今回は、単純なコードをいくつか組み込んだサンプルプロジェクトを用意しました。そのコードの重要な部分は、本稿の後半で取り上げます。
ここでは、人(Person)を表す次のようなクラスを追加しました。

このクラスを利用する、シンプルなWinFormsアプリケーションを作成します。XMLのコメントを追加しておくのも忘れないでください。この「XMLのコメント」が後で重要になってきます。いずれにせよ、コメントはXMLで残すよう習慣付けておくほうがよいでしょう。
最初のビルドファイルを作成し、ビルドする
簡単な方法
- DOSプロンプトを開き、「c:\Projects\BuildingSolution」に移動
- 「c:\devtools\nant\bin\nant.exe -buildfile:firstbuild.guild.xml」を実行
次のステップは、最初のビルドファイルの作成です。まず、NAntヘルプサイトから起動スクリプトを入手し、設定の一部をデフォルトから変更します。「BuildingSolution1.build」ファイルに目を通し、ビルドファイル全体を確認してください。
NAntファイルの編集にVS .NETを利用している人は、NAnt固有のインテリセンス(intellisense)をIDEに追加しておくと便利です。そのためには、「c:\devtools\nant\schema」から.xsdファイルをコピーし、それを「c:\Program Files\Microsoft Visual Studio .NET 2003\Common7\Packages\schemas\xml」に貼り付けます。
次は、ソリューションディレクトリ内でビルドファイルを作成し、ソリューション名を付けて「.build」という拡張子を追加します。このファイルをVS .NETで開きます。このビルドファイルのプロパティウィンドウでNAntスキーマを選ぶことができます。これで、インテリセンスが有効になります。
次は、ファイルに次のような変更を加えます。
- Solution.Filename用に新しいプロパティを作成し、それをソリューションのファイル名とします。
- ビルドタスクを、cscタスクではなく、ソリューションタスクを使うように変更します。ソリューションタスクではソリューションファイルが分析され、正しい順序でプロジェクトがビルドされ、適切な参照がセットアップされます。
<?xml version="1.0"?> <project name="BuildingSolution" default="build" basedir="." xmlns="http://nant.sf.net/schemas/nant-0.85.win32.net-1.0.xsd"> <description> This is a sample build file to be used for theBuildingSolution sample </description> <!-- ********** --> <!-- Properties --> <!-- Solution.Filename represents the filename of the solution to build --> <property name="Solution.Filename" value="C:\projects\BuildingSolution\BuildingSolution.sln"/> <property name="Solution.Configuration" value="DEBUG"/> <property name="Build.OutputFolder" value="c:\builds\buildingsolution\"/> <!-- End Properties --> <!-- ******* --> <!-- Targets --> <!-- Clean target will delete the current version --> <target name="clean" description="remove all generated files"> <delete> <fileset basedir="${Build.OutputFolder}Latest\"> <includes name="*.*"/> </fileset> </delete> </target> <!-- build will trigger main build --> <target name="build" description="compiles the source code"> <call target="clean"/> <solution solutionfile="${Solution.Filename}" outputdir="${Build.OutputFolder}latest\" configuration="${Solution.Configuration}"/> </target> <!-- End Targets --> </project>
では、DOSプロンプトに戻り、ビルドファイルのあるディレクトリに移動してください。「c:\devtools\nant\bin\nant.exe -buildfile:firstbuild.build.xml」と入力すると、最初のビルドが始まります。できあがったビルドプロダクトは、「c:\ builds\buildsingsolution\Latest」ディレクトリにあります。

BuildingSolution sample