Amazon EC2を操作するコマンドラインツール
次に、「Amazon EC2」のAPIを操作するためのコマンドラインツール「Amazon EC2 API Tools」を入手します。「Amazon EC2」のサービスはすべてWeb API経由での操作となるため、APIを実行できるツールが必要です。まずはAmazonが公式に提供しているコマンドラインツールを使って、操作に慣れてみましょう。
ツールは次のURLからダウンロード可能です。リンク先の[Download the Amazon EC2 API Tools]をクリックしてください。
ツールをダウンロードした後、解凍し適当な場所に配置してください。ツールの実行にはJavaランタイムが必要です。Javaランタイムがローカルマシンにインストールされていない場合は、JavaのWebページから入手しインストールしてください。ツールの解凍方法やJavaランタイムのインストール方法については、ここでは割愛させていただきます。
配置ができたら、次は環境変数の設定です。Linux環境の場合は、下記の要領で環境変数のセット、およびPATHを通しましょう。 Windowsを使用している場合も、同様の変数名で設定を行ってください。
export JAVA_HOME=/usr/local/java export EC2_HOME=/usr/local/ec2-api-tools export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin:$EC2_HOME/bin export EC2_PRIVATE_KEY=/home/nami/pk-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.pem export EC2_CERT=/home/nami/cert-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.pem
上記は、ダウンロードした「Amazon EC2 API Tools」を解凍してできたディレクトリを「/usr/local/ec2-api-tools」、およびJavaランタイムを「/usr/local/java」、先ほどダウンロードした証明書を「/home/nami」以下に配置している場合の例となります。
環境変数の設定後、次のコマンド(ec2ver)を実行し、バージョン番号が返ってきたらツールのインストールおよび設定は完了です。
$ ec2ver 1.3-26369 2008-08-08
Amazon EC2を実際に利用する ~その1
ここからは、先ほどインストールした「Amazon EC2 API Tools」を使って「Amazon EC2」の提供するWeb APIを実行し、EC2のインスタンス(仮想サーバ)を操作してみます。
仮想OSイメージ(Amazon Machine Image)の選択
「Amazon EC2」にてインスタンスを起動するためには、あらかじめ準備・提供されている仮想OSイメージを使うことになります。
「Amazon EC2」で利用できる仮想OSイメージは「Amazon Machine Image(AMI)」と呼ばれています。AMIには、Amazonが提供しているOSイメージもあれば、一般ユーザーが作成した環境を公開しているOSイメージもあります。公開されているすべてのOSイメージは、以下のコマンドを実行することで参照できます。
$ ec2-describe-images -x all
結果から、膨大な数のOSイメージが公開されていることが分かるかと思います。もちろん、この中から好きなOSイメージを使うことが可能ですが、今回は一例としてAmazonが公式に提供している「Fedora 8」のOSイメージを使ってみようと思います。
Amazonが公開しているOSイメージの一覧を見るには、次のコマンドを実行します。
$ ec2-describe-images -o amazon
たくさんの結果が表示されたと思いますが、今回は「Fedora 8」を使うので、コマンドの表示結果の中にある、下記のOSイメージを使うことにします。
IMAGE ami-2b5fba42 ec2-public-images/fedora-8-i386-base-v1.07.manifest.xml amazon available public i386 machine aki-a71cf9ce ari-a51cf9cc
上記のうちAMIのIDである「ami-2b5fba42」をメモしておきましょう。各行の先頭にあるIMAGEの次のカラムで「ami-」から始まるものがAMIのIDとなります。
