Shoeisha Technology Media

CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

Amazon CloudFrontを活用して高速なコンテンツ配信を実現しよう ~Amazon EC2/S3環境構築のすべて~

第7回

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/06/04 14:00

 最終回となる今回は、Amazon Web Servicesが展開するCDN(Contents Delivery Network)サービス「Amazon CloudFront」を使った、高速ネットワークによるコンテンツ配信の実現方法を紹介していきます。なお、本連載では、Amazon Web Servicesの各種設定方法や、利用手順を紹介しています。

目次

はじめに

 前回は、多くのユーザーが普段から扱っているであろうWindows環境を「Amazon EC2」のインスタンス上で構築する方法や、構築したWindows環境で日本語を利用できるようにする方法を紹介しました。

 今回は、Amazon Web Servicesが展開するCDN(Contents Delivery Network)サービス「Amazon CloudFront」を使った、高速ネットワークによるコンテンツ配信の実現方法を紹介していきます。

今までの記事

高速なコンテンツ配信を実現できる「Amazon CloudFront」

 「Amazon CloudFront」はAmazonが提供するCDNサービスの1つです。Amazon CloudFrontでは、アカウント管理者がAmazon S3上に配置したコンテンツが、世界各国に分散して配置される仕組みになっています。これにより、アクセスの1カ所集中を回避し、分散させることが可能です。ユーザーは最もネットワーク距離の近い国のキャッシュサーバから、コンテンツをダウンロードできるようになります。

 Amazon CloudFrontを利用することで、ユーザーにとっても非常に快適で、かつ効率的なアクセスの仕組みを作ることができます。

図1:Amazon CloudFrontの仕組み
図1:Amazon CloudFrontの仕組み

 Amazon CloudFrontには、「エッジサーバ」と呼ばれる上記のキャッシュサーバが世界14カ所に設置してあります。それぞれの場所で、Amazon S3のコンテンツをキャッシュし、配信することが可能です。なお、14カ所の中には、日本(東京)も含まれているので、国内からも快適に利用できます。以下は2009年5月現在、キャッシュサーバのある場所の一覧です。

 United States

  • Ashburn , VA
  • Dallas/Fort Worth , TX
  • Los Angeles , CA
  • Miami , FL
  • Newark ,  NJ
  • Palo Alt+ ,  CA
  • Seattle , WA
  • St. Louis , MO

 Europe

  • Amsterdam
  • Dublin
  • Frankfurt
  • London

 Asia

  • Hong Kong
  • Tokyo

 筆者が実際に数メガバイトのコンテンツをAmazon S3に配置して国内からの通信スループットを測定した際、Amazon S3からのダウンロードが約200~300KB/sec程度であったのに対し、Amazon CloudFrontのキャッシュサーバからのダウンロードは、5~6MB/secと快適な通信を行うことが可能であったことを補足しておきます。

Amazon CloudFrontの料金体系

 料金は、利用する地域によって異なります。具体的には、アメリカ、ヨーロッパ、香港、日本の4カ所に料金体系が分別されています。

 Amazon CloudFrontを利用する場合、ユーザーは、Amazon S3に配置したデータ量による課金と、各国へ向けて配信したネットワーク通信料による課金を足した料金が必要となります。Amazon S3の料金については、本連載の第1回を参照ください。

 Amazon CloudFrontの価格表(2009年5月現在)は、次の表のとおりです。

表1:Amazon CloudFrontの価格表
表1:Amazon CloudFrontの価格表

 日本からAmazon CloudFrontを通してコンテンツをダウンロードした場合の料金は、上記価格表の「日本」の列が対象となります。

 では早速、次のページから使い方を紹介していきます。


  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 並河 祐貴(ナミカワ ユウキ)

    TIS株式会社 / 社内ベンチャーカンパニー「SonicGarden」所属。オブジェクト指向開発、開発環境・ツール整備に従事した後、近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウエアの検証 / 導入や、Xenなどのサーバ仮想化技術をターゲットに取り組んでいる。最近はクラウド・コ...

バックナンバー

連載:流行りのクラウドサービスを操ってみよう!Amazon EC2/S3環境構築のすべて

もっと読む

All contents copyright © 2005-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5