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![]() 柳井です。 少し前に、小林康三の「玩具修理者」を読みました。最近、短編小説を読む機会が増えているのですが、その中でもこの本の表題作は面白かったです。 さて私は、物語の始原は口伝だと思っています。このホラー短編小説は、主人公がもう一人の人物に話をすることで物語が進みます。主人公は、恐ろしい話をもう一人の人物にしゃべって伝え、これまでの常識を歪めて恐怖を引き起こします。私はこの短編小説に、「語る」という行為の力強さを感じました。 情報は、ただ伝えるだけでは受け手の心の中に入っていきません。物語の形にすることで、初めて心の中に浸透していきます。物やサービスを提供する際に、その商品だけでなく、その商品の物語をきちんと伝えていかなければならないと改めて思いました。 |
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