昨年3月にβ1がリリースされて以来、1年に渡ってテストされてきたマイクロソフトの次世代ウェブブラウザ「Internet Explorer 8」が、3月19日(日本時間では20日)に正式リリースされた。Firefox 3やGoogle Chrome、Safari4など話題のブラウザが次々リリースされているなか、2006年秋のIE7から2年半ぶりのバージョンアップとなる。
昨年3月にβ1がリリースされて以来、1年にわたってテストされてきたマイクロソフトの次世代ウェブブラウザ「Internet Explorer 8」(以下、IE8)が、2月19日(日本時間では20日)に正式リリースされた。Firefox 3やGoogle Chrome、Safari 4など話題のブラウザが次々リリースされているなか、2006年秋のIE7から2年半ぶりのバージョンアップとなる。
IE8は、米国ラスベガスで開催されているウェブ開発とデザインのカンファレンス「Microsoft MIX 09」2日目のキーノートセッションに合わせて、現地時間で19日の午前9時(日本時間20日午前1時)にウェブサイトで公開された。Windows XP/Vista/Server 2003/Server 2008の各32ビットおよび64ビット用に対し、日本や米国をはじめとして全世界45の国と地域のバージョンがダウンロードできる。
インストールには再起動が必須で、これまで利用していたIEの古い版とは共存できないので、注意が必要だ。IE8 RC版などを入れている場合には、インストーラーがまず古い版を削除してくれる。
IE8の新機能には、右クリックメニューをシームレスに拡張する「アクセラレータ(Activities)」や、RSSよりさらに動的にターゲットをウォッチできる「Webスライス(WebSlices)」などがある。日本語のダウンロードサイトでは、こういった新機能を青いカニがユーモラスにアドバイスしてくれる。
最近ではJavaScriptエンジンの高速化を中心としたウェブブラウザのスピード競争が激化しているが、それらとはまた違ったところに重点を置いたIE8のリリースが今後のウェブブラウザの方向性にどのような影響を与えるか。また、圧倒的なシェアを誇りながらウェブ標準への準拠が低いためウェブ開発・ウェブデザインの足かせとなってきたIE6のリプレースがどれだけ進むのか、IE8リリース後の動向が注目される。
【関連リンク】
・Internet Explorer 8 : かつてない新機能
・Internet Explorer 8 のリリース ノート
・Internet Explorer 8: Home page
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です