Linuxサーバーをベースにしたセキュリティ・通信関係のソリューションを手がける株式会社HDEは4日、Windows Server 2008 R2の仮想化環境「Hyper-V」上で同社Linux製品の動作検証を行い、検証結果のレポートを一般公開した。
対象ソフトウェアは、サーバー側でメールのセキュリティを確保する「HDE Secure Mail」シリーズ4製品と、メールの誤送信を防ぐ「HDE Mail Cop」(どちらもRed Hat Enterprise Linuxで動作するもの)。導入手順からパフォーマンスの評価まで詳細にまとめられており、Hyper-V上でのLinuxソリューションのパフォーマンスを自ら検証したい場合にも参考になるだろう。
結果については、「RC版での検証だが、実機の速度に比べディスクI/Oが2~3割、ネットワークI/Oが2割程度。ソフトウェアの種類によってはパフォーマンスが大きく低下する。ちょうどXenのパラバーチャル時代のような印象。ただ、ハイパーバイザーをバイパスするデバイスドライバ『Enlightened I/O』への対応等により、今後のパフォーマンス改善が期待できそうなので、引き続き検証を続けていきたい」と同社 プロダクト開発部 開発マネージャーの桜井剛氏。
HDEでは、近年高まりつつある仮想化のニーズに応えるため、「HDE Secure Mail」および「HDE Mail Cop」において、既に対応済みのVMware ESX、VMware Serverに加え、今後Hyper-V環境にも対応を広げていくと述べている。
【関連リンク】
・HDE Secure Mailの検証レポート(ページ下部の資料請求リンクより)
・HDE Mail Copの検証レポート(ページ下部の資料請求リンクより)
・HDEラボ(HDE社員による技術者ブログ)
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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