GlassFishとNetBeansのインストール
図1のNetBeansのダウンロードサイトからGlassFishをバンドルしたものをダウンロードすることで、GlassFishとNetBeansを同時にインストールすることが可能です。NetBeans 6.8が12月11日にリリースされています。このバージョンはGlassFish v3をバンドルしており、GlassFish v3はJava EE 6に準拠した初めてのアプリケーションサーバなので非常に魅力的です。ただし、業務でGlassFishを使用する場合は一般的にバグの出にくい、あるいは他の製品と組み合わせやすい少し枯れたバージョンの方が好まれる傾向があります。
当連載ではNetBeans 6.7.1を使用します。NetBeans 6.7.1はGlassFish v2.1.1をバンドルしており、Java EE 5に準拠しています。学生の方やJava EE 6を使用する必要がある実務者はNetBeans 6.8を、それ以外の方はNetBeans 6.7.1を使用された方が執筆時点(2009年12月19日)では賢明と思われます。状況により選択して使用してください。
NetBeansのダウンロード
まずはNetBeans 6.7.1をダウンロードします。図1のURLでダウンロードサイトを開き、ダウンロードしたいバージョンのリンクをクリックします。
図2のNetBeans 6.7.1のダウンロードサイトが開きます。7つのダウンロードバンドルがあり迷うところですが、当連載ではJava EEとGlassFish v2.1.1がバンドルされていることが必須となります。従って、Aの[Java]かBの[すべて]のどちらかを選択してください。筆者の場合はPHPやRubyも使うためBの[すべて]をダウンロードしました。
図2のAまたはBのダウンロードボタンをクリックするとダウンロードが始まります。場合によってはブラウザによりファイルのダウンロードをブロックされることがあります。IEの場合であれば[ファイルのダウンロード]を選択することでダウンロードを再開できます。保存先を選択しダウンロードを行ってください。
NetBeansのインストール
図2で[すべて]を選択した場合は[netbeans-6.7.1-ml-windows.exe]という名前で保存されます。そのファイルをクリックするとインストールが開始します。まず、図3のような画面が表示されます。インストールサイズは867.3MBです。最近のマシンのハードディスク容量は大きくなりましたが、容量が不安な場合はカスタマイズボタンで不要なものを削除してください。カスタマイズが終わった、あるいはそのままで構わない場合は[次へ]ボタンをクリックします。
図3で[次へ]ボタンをクリックすると図4の「使用許諾契約書」に同意するための画面が表示されます。入門段階では他のメンバーがライセンス体系を調査するので意識することなく[ライセンス契約条件に同意する]チェックボックスにチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックしていることでしょう。
業務システムを組む場合はライセンス体系の理解なくして進むことはできません。今の段階からライセンス体系について勉強されることをお薦めします。ここでは、システム開発の知識を高めるためには多様なライセンス体系の理解は欠かせないことだけ覚えておいてください。ここは説明の便宜上[次へ]ボタンをクリックして次に進みます。
次に現れる画面が図5のインストール先を指定する画面です。Java EEを使用するにはJava SEが不可欠なので、もしJava SEのインストールが終わっていない場合は、ここでNetBeansのセットアップをキャンセルし、Java SEのインストールを行ってください。その後、今までのステップを繰り返しこの画面まで戻ってください。もし、Java SEとJava EEの違いや依存関係が分からなければ、それらを理解した後に先へ進んでください。多くの文献やサイトがあるので、そう難しい宿題ではないと考えています。