はじめに
Struts 2には実装クラスとなるActionクラスに対して、共通的な前処理、後処理を行うインターセプタと呼ばれる仕組みが存在します。前回に続いて今回も、Struts 2のインターセプタの紹介と解説をします。今回は、使う頻度の多いインターセプタからサーブレット属性を操作するものを紹介します。
対象読者
- Struts 2のWebアプリケーション開発に興味がある方
必要な環境
最低動作環境は以下の通りです。
- Java SE 5
- Struts 2.1.6が動作する環境
- Tomcat 5.5.x / 6.0.x
開発環境のインストールについては、WINGSプロジェクトのサーバサイド環境構築設定ページなどを参考にしてください。
また、Struts 2の入手はStruts 2.1.8.1より行えます。現時点での最新リリース版は2.1.8.1です。
今回紹介するもの
Struts 2のインターセプタを役割ごとにグループ分けすると、以下のようになります。
- Actionクラスの制御に関するもの
- サーブレット属性に関するもの
- パラメータ操作に関するもの
- 同梱されるStruts 2プラグインによって提供されるもの
- デバッグ用のインターセプタ
このうち、Actionクラスの制御に関するものは前回紹介しました。またStruts 2プラグインによって提供されるものは、後ほどStruts 2のプラグインの解説と併せて説明いたします。
また、インターセプタの一覧については、前回の記事にて掲載されている[表1 インターセプタ一覧]を参照してください。