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Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本

サンドボックスソリューション開発とSharePoint Onlineへの展開

Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本(7)

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SharePoint Onlineへの展開

 それでは、作成したWebパーツをSharePoint Onlineに展開してみましょう。

 その前に、まずOffice 365のサブスクリプションを購読するか、無料試用版のセットアップを行っておく必要があります。手続き自体は難しくありません。詳細については、Office 365の公式ページの「Office 365の入手」を参照してください。

 まず、Visual Studio 2010で、ソリューションパッケージを作成します。ソリューションエクスプローラーで、一番上に表示されているプロジェクトを右クリックし、[パッケージ]をクリックします。パッケージ化が成功すれば、bin\Debugフォルダー内にソリューションパッケージ(.wspファイル)が作成されます。

 次に、Office 365ポータルにサインインします。そして、チームサイト(SharePoint Online)にアクセスします。

 [サイトの操作]メニューをクリックし、[サイトの設定]をクリックします(図6)。

図6 [サイトの設定]メニュー
図6 [サイトの設定]メニュー

 表示されたページ内の[サイトコレクションの管理]文字列の下にある[トップレベルのサイト設定に移動]リンクをクリックします(図7)。

図7 [トップレベルのサイト設定に移動]リンク
図7 [トップレベルのサイト設定に移動]リンク

 表示されたページ内の[ギャラリー]文字列の下にある[ソリューション]リンクをクリックします(図8)。

図8 [ソリューション]リンク
図8 [ソリューション]リンク

 ソリューションギャラリーが表示されます。リボンの[ソリューション]タブをクリックし、[ソリューションのアップロード]コマンドボタンをクリックします(図9)。

図9 [ソリューションのアップロード]コマンドボタン
図9 [ソリューションのアップロード]コマンドボタン

 表示された[ソリューションのアップロード]ダイアログボックスで、先ほど作成したbin\Debugフォルダー内の.wspファイルを指定し[OK]ボタンをクリックします(図10)。

図10 [ソリューションのアップロード]ダイアログボックス
図10 [ソリューションのアップロード]ダイアログボックス

 表示された[ソリューションのアクティブ化]ダイアログボックスで、リボンの[表示]タブ内の[アクティブ化]コマンドボタンをクリックします(図11)。

図11 [ソリューションのアクティブ化]ダイアログボックス
図11 [ソリューションのアクティブ化]ダイアログボックス

 これで、ソリューションギャラリーに作成したソリューションを登録しアクティブ化することができました(図12)。

図12 ソリューション登録後のソリューションギャラリー
図12 ソリューション登録後のソリューションギャラリー

 後は、本連載の第2回でも説明した方法で、任意のページに作成したWebパーツを挿入します。図13は、SharePoint Onlineのチームサイトのトップページに作成したWebパーツを挿入したものです。既定で含まれている1件の投稿データが表示されています。下のテキストボックスに文字列を入力し、[追加]ボタンをクリックします。

図13 作成したWebパーツ
図13 作成したWebパーツ

 すると、新規リストアイテムが追加され、データ表示が更新されたことが分かります(図14)。

図14 リストアイテム追加後のWebパーツ
図14 リストアイテム追加後のWebパーツ

まとめ

 連載最終回となる今回は、サンドボックスソリューションを作成してクラウド上のSharePoint Onlineに展開する方法について解説しました。そしてサンプルとして、SharePoint Onlineのチームサイトの「投稿」リストにアクセスするWebパーツを作成してみました。

 これで、Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発を扱う本連載は終了となります。一見敷居が高いように思えるSharePoint 2010開発も、Visual Studio 2010を使用するならとても容易かつ柔軟に進めていけることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 これからSharePoint 2010開発に取り掛かろうとしている読者の皆様にとって、本連載が少しでも役立つなら幸いです。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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