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OpenAMで始めるシングルサインオン

クラウドサービスへのシングルサインオン ~ Salesforceとの連携

OpenAMで始めるシングルサインオン(4)


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OpenAMの設定

 OpenAMでもSalesforce同様に連携用のユーザを作成します。さらにトラストサークルを作成し、アイデンティティプロバイダとしてOpenAMを、サービスプロバイダとしてSalesforceを追加します。

 管理者ユーザ(amadmin)でOpenAM管理コンソールにログインして、以下を行います。

連携用ユーザの作成

  1. 「アクセス制御」タブ、「 / (最上位のレルム)」のリンク、「対象」を順次クリックしてユーザー一覧画面を開く
  2. 「新規」ボタンをクリック
  3. 「ID」に先ほどSalesforceで作成したユーザの「統合ID」を入力してユーザーを作成
図12:OpenAMのユーザー作成画面
図12:OpenAMのユーザー作成画面

 ユーザの作成が完了したら、OpenAMのSalesforce連携設定を行います。

OpenAMのSSO設定(Salesforce連携)

トラストサークルとホストアイデンティティープロバイダの作成

 まずは、OpenAMをアイデンティティープロバイダとするトラストサークルを作成します。

  1. 「共通タスク」タブ、「SAMLv2 プロバイダの作成」の「ホストアイデンティティープロバイダの作成」をクリック
  2. 「署名鍵」に「test」(※2)を選択し、「新しいトラストサークル」に適当な名称を入力し、「設定」ボタンをクリック
     
    図13:ホストアイデンティティープロバイダの作成画面
    図13:ホストアイデンティティープロバイダの作成画面
    ※2

     署名鍵「test」は、インストール時にテストの目的で設定された自己署名付き証明書であることに注意してください。本稼働配備のためには、認証局から証明書を取得する必要があります。

    アイデンティティプロバイダが設定された旨のメッセージが表示されるので「終了」ボタンをクリック

 以上で、OpenAMをアイデンティティープロバイダとするトラストサークルが作成されました。

リモートサービスプロバイダの登録

 次に、作成したトラストサークルにサービスプロバイダとしてSalesforceを追加します。

  1. 「共通タスク」タブ、「SAMLv2 プロバイダの作成」の「リモートサービスプロバイダの登録」をクリック
  2. 「メタデータファイルはどこに存在しますか?」に対して「ファイル」を選択し、先ほどエクスポートしたSalesforceのメタデータをアップロード
  3. 「設定」ボタンをクリック
    図14:リモートサービスプロバイダの登録画面
    図14:リモートサービスプロバイダの登録画面
  4. 確認画面が表示されるので「了解」ボタンをクリック

アイデンティティープロバイダとサービスプロバイダの連携

 最後にアイデンティティープロバイダとサービスプロバイダの間のユーザIDのマッピングを行います。

  1. 「共通タスク」タブ、「連携」をクリック
     
    図15:連携の設定画面
    図15:連携の設定画面
  2. 「エンティティープロバイダ」にある「     http://openam.example.co.jp:8080/openam」のリンクをクリック
     
  3. 「NameID の書式」の「NameID の書式リスト」から「urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified=」を削除し、「urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified=uid」を追加
    図16:リモートサービスプロバイダの登録画面
    図16:リモートサービスプロバイダの登録画面
  4. 「設定」ボタンをクリック

 以上ですべての設定は完了です。

次のページ
SSOの動作検証

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この記事の著者

田村 広平(タムラ コウヘイ)

OpenAMコミッタ。1978年長野県生まれ。OSS(特にOpenAM)の研究開発、テクニカルサポートに従事。E-Mail  : ktamura.biz.80@gmail.comTwitter : @tamura__246GitHub : https://github.com/k-tamuraブロ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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