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「Developers Summit 2013 Kansai」レポート

実行委員が語る「デブサミ関西2013」の裏側
~イベント運営に参加して得られるもの

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 9月20日に、翔泳社主催の開発者向けイベントの関西出張版「Developers Summit KANSAI 2013」(デブサミ関西2013)が開催されました。本稿では、実行委員としてイベントの企画・運営に参加した西丈善さんの体験談を通して、技術者向けイベントの裏側や、運営に携わって感じたことなどを語っていただきます。(編集部)

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僕が体験したデブサミ関西

 「この件はこれでよいですよね?」

 「いや、もっとこうすべきだ!」

 「そこは、こうすれば良いのでは?」

 白熱した議論を背中で聞きつつ、左手には赤、青の2本のペンを器用に指の間に挟み、右手に持つ黒いペンでホワイトボードの白いキャンバスいっぱいにマインドマップを描いていく……。

 某月某日。大阪市内の某会社の会議室。時刻は20時を過ぎた頃だろうか。只今「Developers Summit KANSAI 2013」のキックオフミーティング真っ最中である。僕は、得意のマインドマップで議事録を描いている最中だ。机には、みんなで持ち寄ったお菓子が並んでいる。

 業務中、会社の会議室でお菓子を広げてマインドマップを描きながら議論に花を咲かせるなんて、絶対考えられない。それが、この場では許されるのだ。

 今回、「デブサミ関西の裏側を語って欲しい」とのお話があり、自分が体験した「裏方の楽しさ」を一人でも多くの方に知っていただきたいと思い、2つ返事で引き受けた。

 日頃忙しいIT戦士の読者の方は驚かれるかもしれないが、僕もIT系企業に勤めていて、皆さんと同じように業務を抱え、時には終電まで仕事することもあるくらい多忙な毎日を送っている。そんな僕が「デブサミ関西」の実行委員として、1セッションの企画、演出、出演者の調整、シナリオ作りなどひと通りこなし、大役を務め切ったのだ!

 「仕事で忙しいのに、どうしてそんなことをするのか?」

 「そんなことがなぜできたのか?」

 そう思う読者の方もいると思う。その疑問に答えるべく、僕が体験した「デブサミ関西」の裏側を書きたいと思う。

 しばらくお付き合いいただければ幸いである。

担当したコーナー、セッションについて

 今回、「おもてなし班」というチームに参加させていただき、「ラウンジ」と「自分戦略2013」をコーディネートさせていただいた。

 僕は、「オープンジャムがやりたい!」という強い思いがあって、翔泳社さん、実行委員の皆さんと「参加いただいた皆さんに楽しんでいただくためには、どうすれば素晴らしいオープンジャムになるだろうか?」と数か月間議論し続け、その結果、最終的に今回のような「ラウンジで発表いただく」という形にまとめあげたのだ。

 ここに至るまで、僕の想いを綴ったプレゼン資料を実行委員の皆さんにレビューいただき、そのたびにさまざまなフィードバックをいただき、5回くらい作り直してようやくOKをいただいた。それくらい皆さん真剣で、情熱を持っていて、親身に協力いただき、最高の企画書を作り上げることができたのだ。

 作り直す過程で、自分の企画が受け入れられず、正直凹んでしまうこともあった。そんなときは実行委員の方に激励の言葉をいただき、投げ出すことなく最後まで企画書を作成し通したのである。

 1人のアイディアではやはり限界がある。その限界を突破するためには、さまざまな方々の協力と強固な結束力が必要だ。デブサミ関西の実行委員の皆さんには、限界を突破するための強固な結束力がある。そう確信する。

 一方、「自分戦略2013」では、僕のワガママで独創的なセッションをコーディネートさせていただいた。このセッションを担当する方がいなかったため、最終的に僕が立候補したのである。

 立候補した直後、デブサミ関西2012の「自分戦略」と同様、独創的なコーディネートを実現し、実行委員の皆さんを驚かせようと企み、実行委員の皆さんには内密で今回の企画を立てたのである(もちろん翔泳社の方には事前に申し入れはしていたが)。これは、昨年のデブサミ関西2012で実施した「自分戦略」の実績を認めていただいた「特例」であり、極端な例とお考えいただきたい。

 「自分戦略2013」は、構想から実現まで実に3か月掛かっている。詳細は僕のブログに書いているので、興味のある方はご一読いただければ幸いである。終了後、実行委員、参加者、スピーカーの皆さんから賛否両論さまざまなご意見を頂戴した。もしも機会があれば、ご指摘いただいた問題点を真摯に受け止め、改善し、再度チャレンジしたいと考えている。

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この記事の著者

にし たけよし(ニシ タケヨシ)

某社で組込み系ソフトウェア開発に従事。ソフトウェア開発手法に興味を持ち、様々な手法にチャレンジしている。社内/社外を問わず、様々なセミナーやワークショップにも出没。最良のソフトウェア開発手法を追い求め、日夜修行中。知る人ぞ知る、自称『歌って踊れるプログラマ』。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7416 2013/10/29 14:00

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