2回目となる本稿では、Bootstrapバージョン3の特長でもある「グリッドシステム」と、「ナビゲーション」などのコンポーネントについて解説していきます。
グリッドシステムとは
前回解説したように、Bootstrapはレスポンシブデザインに対応したフレームワークです。本稿では、その仕組みであるグリッドシステムについて解説していきます。
グリッドシステム(グリッドレイアウト)は、ページの一面を格子状に区切って、文章/画像/余白等を配置していくデザイン手法です。Bootstrapのグリッドシステムでは、ページの列を12分割して部品を配置していきます。
なお、12分割しかできないわけではなく、列の中に行を入れることができる(分割済みの列をさらに分割できる)ため、柔軟にレイアウトすることができます。
グリッドシステムのHTML記述方法
それでは、HTMLを見ていきましょう。グリッドシステムでは、divのクラス名に行(row)を指定し、その中に列(col)を指定します。
<!-- 行の指定 --> <div class="row"> <!-- 1つ目(4) --> <div class="col-md-4"> <h2>Getting started</h2> <p> ASP.NET MVC gives you a powerful ... </p> <p><a class="btn btn-default" href="http://...">Learn more ...</a></p> </div> <!-- 2つ目(4) --> <div class="col-md-4"> <h2>Get more libraries</h2> <p>NuGet is ...</p> <p><a class="btn btn-default" href="http://...">Learn more ...</a></p> </div> <!-- 3つ目(4) --> <div class="col-md-4"> <h2>Web Hosting</h2> <p>You can easily find ...</p> <p><a class="btn btn-default" href="http://...">Learn more ...</a></p> </div> </div>
レイアウトをコントロールしているのは、<div class="col-md-4">の部分で、ここでは「4:4:4」の割合で3分割しています。
試しに割合を「8:3:1」に変更してみましょう。指定の仕方は、「col-md-数字」の数字部分を変更します。数字の部分には1から12までの数字を指定できます。
<!-- 行の指定 --> <div class="row"> <!-- 1つ目(8) --> <div class="col-md-8"> <h2>Getting started</h2> (中略) </div> <!-- 2つ目(3) --> <div class="col-md-3"> <h2>Get more libraries</h2> (中略) </div> <!-- 3つ目(1) --> <div class="col-md-1"> <h2>Web Hosting</h2> (中略) </div> </div>
各領域の幅が、左から8対3対1になったことがわかります。このようにグリッドシステムではクラス名「.col-md-1」~「.col-md-12」によって相対的にレイアウトを指定できます。