米オラクルは、複数のMySQLデータベースの管理を簡素化する統合型システム「MySQL Fabric」の一般提供開始を、27日(現地時間)に発表した。詳細については、6月19日9時(現地時間)に実施予定のWebキャストにて公開する。
「MySQL Fabric」は、高可用性を実現する「MySQL Replication」と併用した場合に、サーバに障害が発生すると、いずれかのスレーブ・データベースを選択して、新しいマスターに昇格させる。また、既存のマスターへのトランザクションの自動ルーティングと、スレーブ・データベース間でのクエリのロードバランシング機能も備えており、トポロジとサーバの状態はアプリケーションに対して透過的となっている。
さらに、自動化されたデータ・シャーディングと再構成によって開発および運用チームによる作業の管理を容易にし、読み取りと書き込みの両方のスケールアウトや、シャーディングするテーブルでのシャーディング・キーとして使用する列の指定、既存のシャードの新しいサーバへの移動や、複数のシャードへの分割を実現する。
このほか、PHP、Python、Javaコネクタの拡張によって、トランザクションとクエリを正しいMySQLサーバに直接ルーティング可能なので、プロキシの通過によって生じる余分な遅延を解消できる。
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