AWSの普及の勢いは2014年の現在も止まることがなく、大規模エンタープライズの分野まで適用領域が広がりつつあります。AWSはこれを後押しすべく「エンタープライズAWS導入ガイド」を作成するプロジェクトを発足し、このたび第一版が完成しました。本稿では、導入ガイドの作成に至る経緯や、今後エンタープライズの分野で、どのようにAWSやお客様に対してエンジニアが取り組んでいくべきかについて紹介したAWS Summit Tokyo 2014のセッションをレポートします。
セッションの冒頭で、モデレータを務めるアマゾン データ サービス ジャパンの松本大樹氏は次のように話を切り出し、導入ガイド作成の経緯を説明しました。
「昨今、システムインテグレーターやテクノロジーパートナー各社の協力を得て、AWSを多くのお客様に使っていただけるようになってきてはおりますが、アンテナの感度が高い方々が中心で、潜在的なお客様がまだ相当数いるはず、という思いがありました。そこで、エンタープライズ企業の皆様にガイドライン作成を呼びかけ、6社に賛同いただき完成したのが今回の導入ガイドです」
このリリースを機にAWSクラウドを取り巻く環境を見直してみてはどうか、というのが今回のディスカッションが実現した経緯だそうです。
パネリストとして登壇したのは、エンドユーザー代表として宮本眞一氏(ミサワホーム)、そしてエンタープライズAWS導入ガイド執筆パートナー代表3社から槇隆広氏(アクセンチュア)、長井孝治氏(アビームコンサルティング)、三澤淳氏(伊藤忠テクノソリューションズ)の計4名。
「エンタープライズAWS導入ガイド」執筆の背景
ディスカッションの本編に入る前に、「エンタープライズAWS導入ガイド」の企画が持ち上がった時の心境や状況が紹介されました。
冒頭の問いかけを受けて、宮本氏は「正直なところ、良いと思いました。以前、経営層への説明に苦労した経験がありましたので、これがあればもっと要領良く説明できたと思います。AWSの導入には山のような作業タスクが発生しますし、実際に試して試行錯誤した上で分かることも多く、不要な回り道をせずに済むというのを感じました」とその成果について振り返りました。
「若干無茶ぶりな部分があったかと思いましたが……」という松本氏の投げ掛けに対して、長井氏は「去年の9月頃に依頼していただいたのですが、当初はパンフレット程度のボリュームを想定してしました。しかし、6社で喧々諤々した結果、ボリュームが膨れ上がり、やってみると無茶苦茶大変、本当に大変でした」と、その苦労のほどをコメント。
成果や影響については、槇氏が「社内についてはこれから、というところですね。活動の底上げに役立つと思っています。社外の活動においては、今回の取り組みでAWSのエキスパートの知見をドキュメント化したことで、遅々とした歩みだった企業へのAWSの導入を加速させる・障壁を下げることに貢献出来たのかな、と思っています」と、その波及効果に対する期待を述べました。
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しんや(シンヤ)
2010年末~2013年前半位までの期間で興味のある勉強会に頻繁に参加。参加してきた勉強会のレポートブログとTogetterをひたすらまとめ続け、まとめ職人(自称/他称含む)として暫く過ごしておりました。色々な縁あってDevelopers Summit 2013では『公募レポーター』も務めました。2013年05月『出張ブロガー』を経て2013年08月にクラスメソッド株式会社へ転職。現在は業務(AWS及びその周辺技術を扱う)の...
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