米Adobe Systemsは、「Flash Player 15 beta」と「AIR 15 beta」のアップデート版を、開発者コミュニティ「Adobe Labs」で8月27日(現地時間)にリリースした。
今回のリリースでは、さまざまな機能拡張に加えて、安全性や安定性、パフォーマンスや機器互換性に関するバグフィックスを含んでいる。
「Flash Player 15 beta」と「AIR 15 beta」ともに、前バージョンのStage3Dにおいて、Context3D::setRenderToTextureを用いた再レンダリング時に必要だった、描画前のクリアを不要にしており、再レンダリング時の色深度やステンシルバッファの再利用を可能にしている。また、CPU使用率を大幅に削減した。
「Flash Player 15 beta」は、Windows 8.x上のInternet Explorerにおける100%を超えるズームに関する不具合を改善し、MSのSurfaceでは標準で150%までズーム表示できる。また、Windows環境でのフルスクリーン表示時や、デバイス向きの変更をした場合に発生するリサイズイベントの動作改善によって、適切なフルスクリーン表示を可能にしている。さらに、ソフトウェア版のStageVideoにも対応しているので、非対応デバイスでもStageVideoを利用できるようになった。
「AIR 15 beta」は、Stage3Dの「Standard」プロファイルのサポートをiOS/Androidに拡大しており、デバイスがOpen GL ES3をサポートしていれば「Standard」プロファイルで、PCなどの機器と同様の機能を使用可能にしている。また、ユーザーからのフィードバックに基づき、RetinaディスプレイにおけるdrawViewPortToBitmapDataメソッドの不具合を改善し、StageTextで2倍のサイズのビットマップデータを表示できるようにした。
このほか、IPAパッケージングエンジンの強化によって、AOTのデフォルトのパッケージモードでのipa-app-store/ipa-test/ipa-ad-hoc and ipa-debug向けアプリのパッケージングに対応するとともに、AIR Gamepadのマルチプレーヤー、ジャイロスコープ、磁力計、ゲームパッド画面へのスキン適用サポートと、モバイルデバイスでのAIRゲームのクロスプロモーションのサポートを追加している。
【関連リンク】
・アドビシステムズ
・「Adobe Labs」(英語)
・「Flash Player 15 beta」のダウンロード(英語)
・「AIR 15 beta」のダウンロード(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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