原典:New Azure Billing APIs Available
はじめに
クラウドに移行する企業は、大幅なコスト削減を達成できます。しかし、最大の利益を達成するためには、コストを監視・予測するために、クラウドの支出を正確に追跡できる必要があり、企業は、効果的にクラウド消費を管理するために、詳細で緻密な消費データを取得し、洞察できる必要があります。
今回、2つの新しいAzure課金API、Azure Usage APIとAzure RateCard APIのパブリックプレビューリリースについて発表させて頂きます。これらにより、お客様やパートナーは、Azure消費と価格の詳細にプログラムからアクセス可能になります。
Azure Usage API
お客様およびパートナーが、Azureサブスクリプションに対する使用量データを取得するためのREST APIです。Azureリソースに設定できるリソースタグにより、使用/コストを相関付けることができます(例えば、”ABC部門”や”プロジェクトX”などのタグをVMまたはデータベースに割り当てることで、リソース上の消費をより上手く追跡し、会社の社内グループへの配賦が可能になります)。詳細については、Usage APIのMSDNのページでご確認ください。エンタープライズアグリーメント(EA)のお客様も、消費データのより詳細な表示や、EA課金CSVのデータ補完に、このAPIを利用できます。
Azure RateCard API
お客様およびパートナーが、関連するメタデータや価格情報の付随した利用可能なリソースの一覧を取得するためのREST APIです。詳細については、RateCard APIのMSDNのページをご確認ください。
これらのAPIはどちらもすでに利用開始できます。独自のレポートを構築するためにAPIを使用したコードを記述したり、あるいは、既存のソリューションに既に統合しているAPIパートナーが提供する事前構築された課金追跡システムを利用したりすることも可能です。
パートナーソリューション
2つのAzure課金パートナー(CloudynとCloud Cruiser)は既に新しい課金APIを製品内に統合しています。
Cloudynは、コスト最適化におけるIT財務管理の洞察を提供するため、Azure課金APIと統合されています。統合体験については、Microsoft Azure Billing APIにより、お客様にITFMを提供するCloudynが有効化で詳細をご確認頂けます。
Cloud Cruiserは、Azure上で同じワークロードを実行するため、お客様にかかる費用の見積を提供するAzure RateCard APIと統合されています。また、Azure消費量に基づいた洞察を提供するAzure Usage APIとの統合にも取り組んでいます。これら統合の詳細については、Cloud CruiserとMicrosoft Azure Billing APIの統合をご確認ください。
上記のソリューションは今すぐ適用することができ、いずれもコードを1行も書くことなくAzure課金を追跡するために使用できます。
Cloudynの統合により、リソースタグ("開発/テスト"、"ABC部門"、"プロジェクトX"など)によってAzure使用量の内訳を表示および照会できます。
Cloudynとの統合で長期見積費用の傾向を表示します。
Cloud Cruiserとの統合によって、Azure上でワークロードを実行する見積りコストを表示します。
直接課金APIを使用
新しい課金APIを使用して、独自のレポートや課金追跡ロジックを記述することも可能です。APIを開始する場合、GitHub上のコードサンプルを活用頂けます。
課金APIは、新しいAzureリソースマネージャを活用し、認証にAzure Active Directoryを使用し、Azureロールベースのアクセス制御ポリシーに従っています。公開したコードサンプルは、様々な一般的なシナリオとこのロジックエンドをエンドツーエンドで統合する方法を表示します。
まとめ
新しいAzure課金APIにより、課金の追跡と節約がはるかに容易になります。
いつものように、Azureフィードバックフォーラム上、またはAzure MSDNフォーラムを通じて、ご協力をお願いします。
Hope this helps,
Scott