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テクマトリックス、メンテナンス性が高くクロスプラットフォーム対応のUIテスト自動化ツール「Ranorex」発売

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 テクマトリックスは9月16日、UIテスト自動化ツール「Ranorex(ラノレックス)」の国内販売を開始した。開発はオーストリアのRanorex社。

 Ranorexは、GUI操作のキャプチャによりテストケースを自動生成できるUIテスト支援ツールで、Windowsアプリ、Webアプリ、モバイルアプリといったクロスプラットフォーム環境や、様々なサードパーティ製コントロールをサポートしている。USBやWi-Fiを介したモバイル実機でのテストにも対応。

 キャプチャされたテストケースは、操作手順と操作(テスト)対象が個別に管理され、UIオブジェクトの特定もIDではなくXPathのような形式で行うため、変更に強くメンテナンス性が高い。変更が多くテストケースが陳腐化しがちなUIテストに適した作りとなっている。テストケースの細かい調整は、C#およびVB.NETによるプログラミングで行える。

Ranorexのメイン画面:中央のペイン上部で操作手順、下部で操作対象を管理する
Ranorexのメイン画面:中央のペイン上部で操作手順、下部で操作対象を管理する

 外部データをインポートして利用するデータ駆動テストに対応しており、ログインなどの一連の定型処理をアクションという単位で扱う機能も備えているため、キーワード駆動テストもサポートしている。作成したテストは実行ファイル形式で保存し、バッチ実行やCIプロセスに容易に組み込むことができる。

 テストレポートでは、操作および表示内容の検証結果を確認できる他、操作手順ごとに自動的に画面キャプチャが保存されるため、テストのエビデンス管理も行いやすい。

テスト結果レポート画面:手順ごとに画面キャプチャも自動で保存される
テスト結果レポート画面:手順ごとに画面キャプチャも自動で保存される

 RanorexのUIは現在英語表記となっているが、日本語OSおよびアプリケーションで問題なく動作する。UIの日本語化は年内を予定している。

 価格は、実行マシンが固定されるPremiumノードロックライセンスが39万8千円、同時実行数で管理するPremiumフローティングライセンスが69万8千円、実行に特化したRuntimeフローティングライセンスが13万8千円(各税別、1年間の年間保守料含む)。2年目以降は年間保守サービスを利用することで無償バージョンアップなどを行える。

 
【関連リンク】
Ranorex(製品ページ)

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

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