柳井です。 先日、中野正貴氏の「TOKYO NOBODY」という写真集を買いました。早朝の一瞬、東京という人が溢れる街の中で人が途切れる時間を狙って撮影された“無人の町並み”が続く、不思議な写真集です。 “そこにあって当然の物”と思っている対象を消してみる。それは、新しい驚きを提供してくれます。年始に発表されたApple社のiPhoneは、携帯電話にあって当然と思っていたボタンがなく、全面がタッチパネルになっていました。そのデザインは、携帯電話でありながら全く新しい存在感を持つものでした。 こういった“引き算”の考え方は、ソフトウェアを作るときにも参考になります。新しい機能を付け足していくだけではなく、いつも見慣れた操作や画面を削ることで、新たな驚きを提供してみる。「TOKYO NOBODY」という、“人のいない街”の写真集を見ながら、そういったことを考えました。 |
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連載4コママンガ。ロボットもののお約束。巨大ロボ! 毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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