セールスフォース・ドットコムは、70以上のセッションが行われる大規模イベント「Salesforce World Tour Tokyo 2016」を、12月13日(火)〜14日(水)に東京・港区のザ・プリンスタワー東京と虎ノ門ヒルズフォーラムの2か所で開催する。開発者向けセッションは主に14日の虎ノ門ヒルズフォーラムで開かれる。AI分野で先進的な研究を進めているSalesforce Researchチーフサイエンティストのリチャード・ソーチャー氏らが登壇する。
13日はザ・プリンスタワー東京のみの開催。経営者からビジネスユーザー、ITマネージャ、開発者までを対象として同社の取り組みを総合的に紹介する。午後から開かれるAI Keynoteでは、「Einstein Keynote: AI for Everyone ~すべてのSalesforceユーザーにAIのパワーを提供する~」と題し、リチャード・ソーチャー氏、米本社Marketing Cloud SVPのパトリック・ストークス氏、同Service Cloud GM&SVPのマイク・ミルバーン氏が、CRMのための包括的なAIのプラットフォーム「Salesforce Einstein」による顧客行動の予測や同プラットフォームの将来像を紹介する。ソーチャー氏は自然言語処理を中心にAI分野で世界的に著名な研究者で、Salesforce Einsteinの最も重要なエンジンの1つである「Salesforce Metamind」テクノロジーの生みの親でもあるという。
また、オリンピック金メダリストの吉田沙保里氏や吉田氏のコーチを務める栄 和人氏が情熱、リーダーシップ、人材育成を語るスペシャルセッションも行われる。
14日はザ・プリンスタワー東京でビジネス層向け、虎ノ門ヒルズフォーラムで開発者向けのセッションが開かれる。開発者向けセッションでは、ソーチャー氏が再び登壇し、Metamindチームで取り組んでいるテクノロジーや課題、中国語や日本語などの英語以外の言語への対応、今後のロードマップ、AIの展望などを開発者に向けて説明する。Developer Keynoteではセールスフォース・ドットコム最高技術責任者(CTO)の及川喜之氏や、米本社Heroku, VP, Product Marketingのマーガレット・フランシス氏、同AppCloud, Customer Facing Architectのマーズ・ホール氏らが、開発生産性を高める取り組み「Salesforce DX」を中心にSalesforceプラットフォームの最新動向や開発技術を解説する。
そのほか、Salesforceプラットフォーム上での開発に関する各種解説や、「リアルタイムのイベント駆動型アーキテクチャ構築 : Herokuを使ったApache Kafkaのスケール」「どのクラウドを使って設計すべきか? ~クラウドシステムアーキテクチャ 2016~」などのセッションが用意されている。開発者向けのセッションを確認するにはツアーガイドとしてまとめられたこちらのPDFが参考になる。
同イベントへの参加費は無料。ただし、セッションの受講にはイベントサイトからの事前登録が必要となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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