AWSは11月30日(現地時間)、AWS Lambdaの新機能「Lambda Managed Instances」を発表した。同機能により、サーバレスの運用効率を保ちながら、Amazon EC2インスタンス上でLambda関数を柔軟に実行できる環境が提供される。
従来のLambdaはインフラ管理を不要とする利便性を持つ一方で、特定のCPUアーキテクチャや、コスト削減のためにEC2の柔軟な購入モデルが必要なワークロードに対しては対応が難しかった。Lambda Managed Instancesは、EC2インスタンスの選定や購入コミットメントを活用できることで、こうしたニーズに応えている。
ユーザーはLambdaコンソールやCLIなどで「キャパシティプロバイダ」を作成し、VPCやサブネット、セキュリティグループの設定、インスタンスタイプやスケーリング制御を細かく指定できる。Lambda関数はキャパシティプロバイダを選択するだけでEC2上で実行され、オペレーションの複雑さはAWSが管理する。最新世代のEC2インスタンスが利用可能で、キャパシティの自動管理やOSパッチ適用も自動だ。
各実行環境は同時リクエスト処理に対応し、リソース効率を高めて処理コストを削減する。定常的なワークロードには、Reserved InstancesやCompute Savings Plansを利用して最大72%の割引が適用される。
利用開始時には、ノードjs、Java、.NET、Pythonをサポートし、今後さらに他言語にも対応予定だ。なお、東京リージョンを含む主要リージョンで利用できる。料金体系は、Lambdaリクエスト料金、EC2インスタンス利用料、オンデマンド価格の15%に相当する管理手数料から構成される。既存のLambdaコードも基本的に変更なしで移行が可能だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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