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AWSがKiroに「powers」を追加、AIが必要なツールやナレッジを動的に読み込み

 AWSは12月3日(現地時間)、AIエージェント開発ツールKiroの新機能「powers」の提供開始を発表した。powersは、MCP(Model Context Protocol)ツールと専門知識を統合し、特定の状況やキーワードに応じて必要なツールセットやナレッジを動的に読み込む機能である。

 従来、AIエージェントが複数ツールを扱う際、全ての設定や説明を一度に読み込む必要があり、コンテキスト情報の量が増えることで速度低下や応答品質の低下が生じていた。powersでは、作業中のタスクに関連するツールや知識だけがオンデマンドで読み込まれる。例えば、「database」と言及した場合はNeon powerが有効化される一方、他のツールは非アクティブ化される。

 powersは、パートナー企業やコミュニティが構築したもの、または独自開発したものを、Kiro IDEやウェブサイトからワンクリックで発見・インストールできる。ローンチ時点のパートナーにはDatadog、Dynatrace、Figma、Neon、Netlify、Postman、Supabase、Stripe、Strands Agentなどが名を連ねており、今後も拡大が予定されている。

 構造としては、POWER.mdファイルによるオンボーディング情報や、キーワードに基づくアクティベーション条件、ワークフローごとのステアリングファイル読み込みなどが行われ、必要な知識でエージェントのコンテキストが最適化される。さらにGitHubやローカルフォルダーからのimportにも対応し、開発チーム内での共有も容易だ。

 現在はKiro IDEで動作するが、今後は他のAI開発ツールへの対応も予定されており、規格化されたナレッジ転送パッケージとして拡充が進められる。

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https://codezine.jp/news/detail/22734 2025/12/05 18:15

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