diffコマンドは、2つのファイルまたはディレクトリを比較して、その内容の違いを出力します。
PATH1
、PATH2
の両方にファイル名を指定した場合は、2つのファイル内容を比較し、その違いを出力します。
PATH1
、PATH2
のどちらか一方にファイル名を指定して、他方にディレクトリ名を指定した場合は、ディレクトリ名で指定したディレクトリ内からファイル名で指定したファイルと同じ名前のファイルを検索して、そのファイルと内容を比較します。
PATH1
、PATH2
の両方にディレクトリ名を指定した場合は、各ディレクトリ内のファイルの中から同じ名前のファイルすべての内容を比較します。この時、一方のディレクトリ内にのみ存在するファイルについては、その旨を出力します。
内容の違いが出力されるのはテキストファイルだけであり、バイナリファイルの場合は、違いの有無のみを出力します。比較の結果、違いがない場合は何も出力されません。
- ① -i
- 大文字と小文字を区別せずに比較します。
- ② -r
- ディレクトリを比較する場合に、サブディレクトリ内も検索します。
- ③ -w
- スペースの数を比較しません。スペースを除いた内容が同じであれば、違いはないものとします。
- ① PATH1
PATH2
で指定したファイルまたはディレクトリと比較する、ファイルあるいはディレクトリ名を指定します。- ② PATH2
PATH1
で指定したファイルまたはディレクトリと比較する、ファイルあるいはディレクトリ名を指定します。
[takeda]$ cat f01
A001
b002
C003
d004
ファイル「f01」の内容[takeda]$ cat f02
a001
b002
c003
d004
ファイル「f02」の内容[takeda]$ diff f01 f02
1c1
双方の1行目同士に違いがあることを示す< A001
ファイル「f01」の内容の1行目---
> a001
ファイル「f02」の内容の1行目3c3
< C003
ファイル「f01」の内容の3行目---
> c003
ファイル「f02」の内容の3行目[takeda]$
[takeda]$ diff d01 d02
d01 だけに存在します: d11
一方のディレクトリ内にのみ存在するファイルについて表示diff d01/f01 d02/f01
同一名で違いのあるファイルが存在する場合、どのファイルの比較かを表示1c1
< A001
ファイル「d01/f01」の内容の1行目---
> a001
ファイル「d02/f01」の内容の1行目d02 だけに存在します: f02
一方のディレクトリ内にのみ存在するファイルについて表示[takeda]$
catコマンド
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
All Contents copyright © 2003-2009 Odyssey Communications Inc., Shoeisha Co., Ltd.