groupadd コマンドは、オプションで指定したグループID値またはシステムのデフォルト値を用いて新しいグループを作成します。
UNIXでは、利用者をユーザとグループで管理します。ユーザはひとつ以上のグループに属し、同一グループのユーザ間でのみファイルを参照するというようなことが可能です
- ① -g GID
- 新規グループのID番号を「GID」に指定します。このオプションを省略した場合は、システムによって、デフォルト値を用いた新規グループのID番号が割りあてられます。
- ① GROUP
- 新規グループ名を指定します。
# groupadd gp001
# useradd u001 -g gp001
# id u001
uid=504(u001) gid=504(gp001) groups=504(gp001)
# groupadd -g 510 gp510
新規グループ「gp510」を、ID番号に「510」を指定して作成# groupadd gp511
# useradd u510 -u 510 -g gp510
# useradd u511 -u 511 -g gp511
# id u510
uid=510(u510) gid=510(gp510) groups=510(gp510)
# id u511
uid=511(u511) gid=511(gp511) groups=511(gp511)
#
useraddを始めとするアカウント関連のコマンドは、オプションを省略した時のデフォルトが決まっています。ですから、非常に簡単にユーザを追加できます。しかし、オプションを省略した場合にどのような設定となるのかがあらかじめわかっている場合を除いて、安易にデフォルト設定とするのはセキュリティ上危険が伴います。ですから、はじめのうちは各オプションの意味を本書などで確認して、それを十分に考慮した上ですべての設定をすることをおすすめします。
本書ではCUIでの操作方法を解説しますが、システム管理のGUI化が進んでいます。例えば、Linuxなどでは、各ディストリビューションでGUIのシステム管理ツールを使って、ビギナーユーザでもシステム管理をできるものもあります。また、WEBベースでシステム管理を行うwebminなどのツールも開発が進んでおり、これを導入するとUNIXのサーバソフトウェアの設定を含む、色々な設定をWEB上から行えます。WEBベースですから、遠隔地からの設定も可能です。CUIの場合も、遠隔地にあるコンピュータにtelnetコマンドなどを使用してログインし、スーパーユーザに変更してシステム設定をするということが可能です。
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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