suコマンドは、一時的に別のユーザに変わる時に実行するコマンドです。USERNAME
を省略した場合はスーパーユーザになります。あるファイルにアクセスしようとした時に権限がない場合などに、一時的にこのファイルの所有者やアクセス権限のあるユーザに変更してアクセスするといった使い方をします。また、ひとつのUNIX環境に複数のアカウントを持っており、その切り替えに使用することもあります。スーパーユーザによるシステム設定が必要な場合などには、再ログインするよりもすばやくユーザの切り替えができて便利です。
suコマンドを実行すると、続いて変更後のユーザのパスワードの入力を求められますので、ログインパスワードを入力します。ただし、スーパーユーザがsuコマンドを実行した場合は、パスワード要求はありません。
FreeBSDでは、suコマンドでスーパーユーザになる場合、そのユーザはwheelグループに所属していなければなりません
- ① -
- 直接ログインした場合と同じ環境に初期化されます。このオプションを付けない場合は、ユーザのみ変更します。
- ① USERNAME
- 変更後のユーザ名を指定します。
$ echo cmd > cmd
文字列「cmd」をファイル「cmd」に出力(ファイル「cmd」を作成)$ su
Password:
$ echo root > root
文字列「root」をファイル「root」に出力(ファイル「root」を作成)$ ls -l
合計8
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 4 4月 1 13:11 cmd
su前に作成-rw-r--r-- 1 root root 5 4月 1 13:11 root
su後に作成
$ su -
Password:
# pwd
スーパーユーザに変更された/root
カレントディレクトリが「/root」に#
$ su - lpic
Password:
[lpic]$ pwd
ユーザlpicに変更された/home/lpic
カレントディレクトリが「/home/lpic」に変更(オプション「-」を付けたため)[lpic]$
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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