ソラコムは7月5日に、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」向けのサービスとして、IoTデバイスの稼働監視や設定の管理、コマンド実行などを可能にするIoTデバイス管理サービス「SORACOM Inventory」と、IoTデバイスがやり取りするパケットにさまざまな処理を適用できる「SORACOM Junction」の提供を開始した。
「SORACOM Inventory」は、IoTデバイスの管理や設定を、リモートでセキュアに管理するフレームワークを提供するサービス。「SORACOM」のWebコンソールやAPIなどから、「SORACOM Air for セルラー」のSIMカード、およびLWM2Mエージェントを搭載したデバイス、その先に接続されたデバイスの管理を実現する。
リモートから、設定の確認や更新、ファームウェアの確認や更新、コマンド実行、デバイスの再起動、データ配布や各種メトリクスのモニタリングが可能で、利用料金はアクティブデバイス数とイベント数に応じた月額課金となる。
なお、7月5日の段階ではLimited Previewでの提供のため、利用目的、使い方、導入時期などを申請する必要がある。また、Limited Preview期間は無料で試用できる。
Limited Preview終了後の月額料金は、3アクティブデバイスもしくは月間15万イベントまでが無料、100アクティブデバイスもしくは月間500万イベントまでが5000円、300アクティブデバイスもしくは月間1500万イベントまでが13500円、1000アクティブデバイスもしくは月間5000万イベントまでが40500円。
「SORACOM Junction」は、「SORACOM」コアネットワーク上のVirtual Private Gatewayを通るパケットに対して、インスペクション、ミラーリング、リダイレクションが可能なサービス。これらの機能の利用によって、トラフィックの可視化、セキュリティの強化、トラフィックの制御などが可能となる。
なお、7月5日の時点で「SORACOM Junction」はPublic Betaとして提供されているが、これはユーザーからのフィードバックをもとに、頻繁に機能追加、進化を続けるという意味が込められており、商用で利用できる。
利用料金は、基本機能が時間あたり15円(月間10800円相当)、インスペクション機能が時間あたり100円。
【関連リンク】
・ソラコム
・「SORACOM Inventory」
・「SORACOM Junction」
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