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ビジネスデータ解析のためのSQL入門

“あなたの会社をデータ駆動にする”オープンソースBIツール「Re:dash」でSQL分析結果を可視化しよう

ビジネスデータ解析のためのSQL入門 第4回


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 本シリーズではビジネスデータ解析でデータベースから情報を取得して活用する必要がある方を対象に、ビジネスデータ解析でよく使われる実践的なSQL例など、分析向けの活用方法を解説します。前回はRFM分析を用いたSQLのデータ解析に挑戦しました。今回はSQL分析結果を分かりやすく可視化/共有する、WebベースのオープンソースBIツール「Re:dash」の導入・活用方法を解説します。

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対象読者

  • SQLの基本は理解しているがより実践的な分析に取り組みたい方
  • 分析結果を可視化したい方

サンプルの動作確認環境

  • macOS High Sierra 10.13
  • Docker 17.06
  • Re:dash 2.0
  • PostgreSQL 9.6

「Re:dash」とは

 「Re:dash」とはPythonとJavaScriptで作られたオープンソースBI(Business Intelligence)ツールです。

 まず「BIとはなにか?」ですが、以前より国家の外交や内政の戦略のためにさまざまな情報(Infomation)から、(判断の材料になるような)重要な情報を取り出す「分析」作業の成果物をインテリジェンス(Intelligence)と呼んでいました。例えばアメリカのCIA(中央情報局)はCentral Intelligence Agencyの略です。

分析とインテリジェンス
分析とインテリジェンス

 この考え方やプロセスのビジネス版がBIです。

 BIツールとは、ビジネスにおける経営やリーダーの判断の材料になるような重要な情報を抽出する「分析」のタスクに特化し、その際に便利な機能を提供するツールのことです。

 具体的にはビジネスにおける分析のタスクは大枠で分けると「データの深掘り」と「レポーティング」に分けられます。

 「データの深掘り」は分析作業そのものともいえますが、見えてる情報をより詳細に分類したり比較したりしてデータの特徴や異常値を見いだしていくタスクです。

 「レポーティング」は分析結果を分かりやすく定点観測できるように、まとめたり可視化したりする、報告を目的としたタスクです。

 Re:dashは特にレポーティングに便利な機能を有しているツールになります。

 グラフ化やダッシュボード化など可視化はもちろん定期実行やアラート機能、またクエリやダッシュボードをURL一つで共有する機能を持ちます。

 Re:dashはサーバーサイドのWebアプリケーションで、SalesforceやGoogleアナリティクスのようにブラウザから利用します。

 標準機能でデータ格納先への接続機能を備えており、MySQLやPostgreSQLといったRDBMSをはじめ、BigQueryなどの分析向けクラウドサービスやGoogleアナリティクス、Googleスプレッドシートなどにも対応しています。

 SQLでクエリを作成することで、データソースからデータ取得します。

Re:dashのサイト
Re:dashのサイト

 本稿ではRe:dashでSQLによるクエリ結果を可視化する手順を確認していきます。

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WINGSプロジェクト 西 潤史郎(ニシ ジュンシロウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

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