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ビジネスデータ解析のためのSQL入門

“あなたの会社をデータ駆動にする”オープンソースBIツール「Re:dash」でSQL分析結果を可視化しよう

ビジネスデータ解析のためのSQL入門 第4回


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SQL分析結果のグラフ化

 データソースの準備ができたので、次はデータの可視化です。まずSQLでクエリを作成し、クエリ結果をもとにグラフを作成します。

クエリを作る

 クエリは基本的に次の手順で作成します。

  • ヘッダの[Queries]⇒[New Query]から新規クエリを作成する
  • 「Data Source」に先ほど設定したデータソース「Codezine」がセットされていることを確認する
  • 入力フォームにSQLを記述する。
  • Executeボタンを押しクエリを実行する

 まずは簡単なSQLが実行できることを確認します。select * from sales_history order by date desc;を実行してみます。

テストクエリ作成
テストクエリ作成

 下図のようにテーブルが取得できれば成功です。

テーブル
テーブル

 次に、以前の記事(SQLでバスケット分析と時系列分析を用いたデータ解析に挑戦する)で紹介した時系列分析のSQLを実行してみましょう。

 SQLは以下の通りです。

select
    date,
    sum(price) as amount_price,
    avg(sum(price)) over (
        order by date
        rows between 6 preceding and current row
    ) as moving_average
from sales_history
group by date
order by date
;

 下図のようにテーブルが取得できれば成功です。

 クエリ結果のテーブルが、SQLをシェルなどコマンドラインから実行したものと同じ結果になることに注意してください。

時系列分析SQLのテーブル
時系列分析SQLのテーブル

 クエリは保存することができます。クエリにはタイトルや概要文が設定できるので設定しておきましょう。

クエリに名前と概要文を設定
クエリに名前と概要文を設定

グラフ化する

 次は取得したクエリ結果をグラフにしていきましょう。[+NEW VISUALIZATION]ボタンを押すと、グラフ設定ツールの「VisualizationEditor」に切り替わります。

グラフ編集画面
グラフ編集画面

 GUIに従って、グラフの種類、横軸と縦軸に表示する値などを選択します。

 横軸にdate(日付)、縦軸にはmoving_average(移動平均)、amount_price(合計金額)を選びます。

 結果は下図の通りです。

時系列分析グラフ
時系列分析グラフ

 以前の記事では、グラフはExcelで作成したものを利用しました。今回も全く同じグラフが得られています。

ダッシュボードの作成

 ダッシュボードを作ることで複数のグラフをまとめて閲覧することができます。

 新しいダッシュボードはヘッダメニューの[Dashboad]⇒[New Dashboad]から作成します。

 ダッシュボード名を入力するとまっさらなダッシュボード画面に切り替わります。

ダッシュボードの新規作成画面
ダッシュボードの新規作成画面

 右上アイコンのメニューから[Add Widget]を選び、先ほど保存したクエリのタイトルで検索すると、選択肢に表示されます。

グラフの選択
グラフの選択

 あとはGUIに従って任意のグラフを選び、ダッシュボード上に追加していきましょう。

ダッシュボード画面
ダッシュボード画面

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 西 潤史郎(ニシ ジュンシロウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook<個人紹介>フリーランスとしてデータ解析エンジニアとして主にビッグデータ関連の仕事をしています。TableauなどBIやビッグデータ処理などビジネスデータ解析環境の構築・運用、また解析系のアプリケーション開発やGoogleアナリティクス活用支援などを行っています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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