米Googleは、Androidアプリ開発のための統合開発環境「Android Studio 3.0」を、10月25日(現地時間)にリリースした。
「Android Studio 3.0」では、既存のAndroid開発言語やランタイムとの相互運用が可能なプログラミング言語・Kotlinが正式にサポートされており、コード補完や構文の強調表示などエディタ機能にも対応している。今後は、エディタ機能をさらに強化するとともに、内蔵の変換ツールを使用してJavaファイルをKotlinファイルに変換するか、新規プロジェクトウィザードでKotlinを使用するプロジェクトを作成できるようになる。
その他、開発関連機能では、Java8サポートの強化、レイアウトエディタのコンポーネントツリーにおけるドラッグ&ドロップビュー挿入の改善および新たなエラーパネルの追加、アダプティブアイコンウィザードにおけるVectorDrawableレイヤーのサポート、XMLを使用したカスタムフォントとダウンロード可能なフォントの追加(Android Oleo/APIレベル26以上)への対応などが行われた。
ビルド関連機能では、Instant Appsのプロジェクトへの追加、ビルド時のスケーラビリティとビルド速度の向上、Mavenリポジトリへの移行が行われている。
テスト/デバッグ機能では、Android Oreoのエミュレータシステムイメージが更新され、Google Playストアが追加された。Google Playストアでは、Android仮想デバイス(AVD)で実機と同様にGoogle Playサービスをアップデートできる。
その他のテスト/デバッグ機能では、AndroidエミュレータにおけるOpenGL ES 2.0パフォーマンスの向上およびAndroid Oreo向けのOpenGL ES 3.0サポート追加、Androidエミュレータにおいてバグレポートの作成が可能な「App Bug Reporter」の搭載、HTTPプロキシ設定を管理するためのUIの追加、Androidエミュレータの起動速度の向上、APKデバッグへの対応などが行われた。
最適化関連機能としては、アプリのCPU/メモリ/ネットワーク使用量をリアルタイムかつ統一ビューで確認できる「Android Profiler」が追加されている。パフォーマンスイベントは、タッチイベント、キー押下、アクティビティの変更を強調表示するUIイベントタイムラインにマッピングされており、特定イベントの発生時間や発生の理由を把握しやすい。
その他、最適化関連機能では、APKアナライザにおいてAPKのサイズをさらに最適化する機能が追加された。
【関連リンク】
・Android開発者向けサイト(英語)
・「Android Studio」
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