リクルートテクノロジーズは、2017年3月に無料公開した機械学習やディープラーニングを用いたソリューションAPI群「A3RT(アート)」の社外協業第1弾として、クラウドゲートとの画像変換・生成技術に関する共同研究開発を推進している。
今回の共同研究開発では、リクルートテクノロジーズが活用用途を検証中のGAN(Generative Adversarial Networks)技術を活用した線画着色に取り組んでおり、クラウドゲートから学習用に提供された高品質なキャラクター画像を学習させることで、従来は困難だったラフ画の高精度な自動線画化を実現。一瞬でクリエイターが描いたラフ画を線画・着色できるようになった。
ツール化にあたって、プロのクリエイターからの意見を取り入れ、部分的な線画化やpsd形式への対応、レイヤー処理を実装し、今後は強化学習やPGGAN(Progressive Growing of GANs)技術を用いたキャラクター画像の自動補正、デザイン案作成といった取り組みも予定している。
「A3RT」は、「必要な最新テクノロジーをいつでも手軽に」をコンセプトに開発が進められている、機械学習やディープラーニングを用いたソリューションAPI群。これまで、リスト作成用の「Listing API」、画像と画像に対応する点数を学習させることで未知の画像に対して点数を予測可能な「Image Influence API」など、8つのAPIを公開してきた。
さらに3月下旬には、入力された文章のそれぞれの意味を読み取って、特徴的な文章を抽出することによって文章の自動要約を行う「Text Summarization API」の公開を予定している。
【関連リンク】
・リクルートテクノロジーズ
・「A3RT」
・クラウドゲート
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