コンピュータエンターテインメント協会は、「CEDEC 218」の開催に合わせて、ゲーム開発者およびゲーム開発の仕事を希望する人がキャリア形成について考えるきっかけになる情報の提供を目的に実施した「ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査2018」の速報を、8月21日に発表した。
「ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査2018」は、7月1日~31日の期間に「CEDEC」の公式サイトを通じて回答を求め、2454件の有効回答を得ている。
回答者のうち、男性の51.3%がエンジニア、女性の55.3%がアーティストと、男女の活躍の場の違いが鮮明になっており、サウンドクリエイターでは男性が3.6%、女性が3.5%と同数、プランナーでは女性が14.7%、男性が10.8%と、アーティスト職以外にも女性が男性よりも活躍する場があることがわかった。
始・終業時間帯が一定している通常の勤務時間制度で勤務しているのは男性が27.3%、女性が32.2%、フレックスタイム制度の勤務形態は男性が30.1%、女性が29.2%と、勤務形態に大きな男女差は見られない。
通常期の1週間あたりの就業時間では、平均値で35.68時間と前回調査(38.39時間)を下回った。男女別では、40時間未満では女性が39.1%、男性が28.4%と女性が上回ったものの、もっとも多い40~45時間未満の就業時間帯で比較すると男性39.2%、女性38.5%、45時間を超える就業時間でも男女差は5ポイント以下となっている。
自分のペースで仕事ができるか、自分で仕事の順番ややり方を決められるか、仕事の方針に自分の意見を反映できるか、という質問では男性の81~86%、女性の72~81%が「そうだ」「まあそうだ」と回答した。
職場での人間関係を表す指針となる、自身の業務に対して上司や同僚の支援がどれくらい得られているかという3つの質問では、良好な関係を表す「非常に(良い)」「かなり(良い)」を合わせた数値が、男女ともに半数を超えている。
働き方の希望としては、フレックスタイム制度を求める男性が31%、女性が37%、在宅勤務制度を希望する男性が51%、女性が55%と、ほぼ近い割合になっており、男女ともにより柔軟な働き方を求める傾向が顕著になっていることがわかった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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