米Talendは、複雑なマルチクラウド環境とオンプレミス環境にわたるデータ統合のための統一プラットフォーム「Talend Data Fabric」の最新メジャーアップデートとなる、「Talend Fall '18」のリリースを10月16日(現地時間)に発表した。
「Talend Fall '18」は新機能として、単一ソースの信頼できるデータを作成する「Data Catalog」、DaaS(Data-as-a-Service)アプリケーションの構築と生産性向上のための標準化されたデータへのアクセスを高速化するクラウドAPIサービスなどを備えるほか、サーバレス環境のサポートを拡張し、大規模な機械学習アルゴリズムの実行を実現している。
新機能の1つであるAPIデリバリープラットフォームでは、「Talend Cloud API Services」がAPIの設計からテスト、展開までの包括的なAPI開発ライフサイクルをサポートし、APIの構築と保守に必要な時間の大幅な短縮を可能にした。また、組織内外でより多くのユーザーがデータを利用し、新たな製品やサービスを生み出せるようになっている。
機械学習関連では、Microsoft Azure DatabricksやAWSクラウド環境のQubole向けに、サーバレスのビッグデータに対するネイティブサポートが提供される。「Talend Fall '18」におけるセルフサービス型Apache Spark処理は、クラスタのスピンアップを容易にするとともに、サーバレスとスポットインスタンスでの使用分のみコストが発生するため、コスト制御がしやすくなる。
「Talend Fall '18」によってアップデートされた「Talend Data Fabric」は、サブスクリプション版を利用しているユーザーに対して、11月に無償で提供される。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です