2006年刊行後12年以上のロングセラー『絵で見てわかるOracleの仕組み』の新装版が3月11日に発売となりました。本書ではOracle Databeseのアーキテクチャや内部・基本動作について徹底的に図解。初学者だけでなく、普段はデータベースの構造を意識せずに利用しているエンジニアでも、そのアーキテクチャや内部動作を頭の中でイメージできるようになるのではないでしょうか。
『絵で見てわかるOracleの仕組み 新装版』は、日本オラクルでコンサルタントとして活躍するエキスパートたちがOracle Database(以下Oracle)をこれから学ぶ方や、アーキテクチャに自信がなかったり理解が伸び悩んでいたりする方向けに基礎を解説しています。
本書の目的はコマンド操作の説明やそれを覚えるコツではなく、Oracleの基本的なアーキテクチャをしっかり説明すること。Oracleのアーキテクチャを頭の中でイメージできるようになることを大きな目標として掲げています。
基本的なSQL文――「SELECT文における表の結合と、変更されたデータはCOMMIT文で確定し、ROLLBACKで取り消されること」を知っていれば、本書は難なく読み進めることができます。新装版ではOracleの最新版に合わせた内容に改訂していますが、その骨格は変わりません。
Oracleを通してDBNSの基本的なアーキテクチャを理解しておけば、日常的な運用や管理業務に役立つだけでなく、他のデータベースやクラウドなどの技術を学ぶ際にも理解の助けになります。応用力のあるエンジニアになるための知識が詰まった1冊です。
目次
第1章 I/Oとディスクの関係
第2章 Oracleのさまざまなプロセス
第3章 キャッシュと共有メモリ
第4章 SQL文解析と共有プール
第5章 Oracleの起動と停止
第6章 接続とサーバープロセスの生成
第7章 Oracleのデータ構造
第8章 Oracleの待機とロック
第9章 REDOとUNDOの動作
第10章 バックアップ/リカバリのアーキテクチャと動作
第11章 バックグラウンドプロセスの動作と役割
第12章 Oracleのアーキテクチャや動作に関するQ&A
Appendix ユースケースで学ぶOracle
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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