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Redmine活用でトラブルを防ぎ、プロジェクトを成功へ導くためのコツとは【デブサミ2019】

【15-B-3】【導入事例】Lychee Redmineのユーザが語る!トラブル予防としての使い方

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2019/04/11 12:00

目次

ガントチャートで依存関係、タイムマネジメントで間に合うかを確認

 プロジェクトを安全に進めていくには「年末大掃除は厳禁」と稲垣氏は断言する。「いつかやる」は現実的ではない。仕事は止められないし、1日で終わる保証はないからだ。毎日の整理整頓を習慣化する方がはるかに楽だ。

 問題はどうすれば「きれいな部屋を当たり前」にできるのか。稲垣氏は「そのためにLycheeのガントチャートとタイムマネジメントを使っています」と言う。

 ガントチャート活用では依存関係が重要になる。WBS(Work Breakdown Structure)で重要なのは優先順位と遅延を可視化することが大切だ。

 稲垣氏は「優先順位の決定はリーダーの重要な仕事です」と断じる。こうしたツールを用いて進ちょくを確認し、優先順位を見極めていくのがリーダーの責務だ。「メンバーからのエスカレーションを期待しないこと」と稲垣氏は念を押す。開発メンバーの立場になって考えてみるといい。環境にもよるが、「できそうにありません」とはなかなか言えない。本当に困ってから告白されたとしても、後になればなるほど対処は難しくなる。そのためリーダーは、ガントチャートで普段からチェックし、誰のどの仕事が遅延しているのか、何を優先して処理すべきかを判断していくことが大事だ。

 タイムマネジメントでは「予定段階で勝てる計画なのかを確認することがポイント」と稲垣氏は言う。どんな仕事でも言えることだが、開始前からやることが多すぎると分かっているものは当然ながら期日を守れない。始まる前から破綻していたら、計画を見直す必要があるということだ。

 もし「なんとかなる(少しくらい残業すれば間に合う)」と楽観的なバイアスが働くと、プロジェクトは大抵悪い方向へと進む。予定段階から、(残業をせずとも)期日に間に合うかどうか、きちんと可視化して確認する必要がある。

 「1週間のスケジュールに現実味があれば、そのなかでつじつまを合わせることができます」と稲垣氏は言う。時間は増えることはないし、人間の効率が突然上がることもあまり期待できない。無理のない計画であることが重要だ。

みんなで共通の課題を解決し、共通の目的へと進むプロジェクトがすばらしい

 稲垣氏は「リーダーは環境を維持する強い意志を持ちましょう。そしてほころびを見つけたら即対応することが大事です」と話す。Redmineで標準を死守し、ガントチャートで依存関係を確認し、タイムマネジメントで勝てる計画かを確認していく。

 最後に、トラブル予防の3原則をおさらいしてみよう。まずは「整理整頓」。不要なものを捨てて、秩序を持って配置する。大抵のトラブルは小さなほころびを見過ごすから、致命的なものへと発展してしまう。見つけたらこまめに対応することが大事だ。面倒に思えるかもしれないが、結果としては最も安上がりだということを肝に銘じておこう。

 そして「トラブル前提で考える」。いわゆるリスクマネジメントだ。トラブルが起きることを前提にしないと、予防を考えなくなり、トラブルを招いてしまう。トラブルは考えたくないので、目をそらしがちだ。しかしそれが後になって災いをもたらす。トラブルの元となるリスクにきちんと目を向けて、リスクを管理していこう。

 もう1つ「自分を過信しない」。稲垣氏は「1人で抱え込まず常に上司とコミュニケーションしておくことです。上司も人間ですから、いきなり深刻な状況を打ち明けられたら困惑します」と指摘する。「もっと早く言ってよ!」と言い争いになれば、物事はうまく進まなくなる。早め早めに相談することが大事だ。

 「プロジェクトというのはみんなで共通の目的を持ち、課題を乗り越えていくため、得られるものが多く、すばらしいものだと考えています。プロジェクトを率いるリーダーのみなさんには、リーダーとしてプロジェクトをひっぱり、成功していただきたいです。そのために今日の話が役に立てばうれしいです」(稲垣氏)

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